車のクラス別の違いとは?
日本の車は全部で9種類ものクラスに分かれていてそれぞれに特徴があります。
SUVであれば悪路の走破性に優れていたり、ミニバンなら居住空間に優れていて多くの人が乗ることができます。
他にも軽自動車は低価格でコストパフォーマンスに優れているし、ハイブリッドカーは抜群の低燃費を実現しています。
でも、どのクラスにもメリットとデメリットがあります。
これから各クラスのメリットとデメリットについてご紹介させていただきますので、あなたのクルマ選びの参考にしてみてください。
「ミニバン」のメリットとデメリットとは?
ファミリーカーとして人気の高い「ミニバン」
居住空間の広さと3列シートを備えた多人数の乗車ができて実用性が高いです。
「ミニバンのメリット」
・全高が高く社内が広いので快適な居住空間となっています。
・3列シートを装着車は人数が多くても乗れて、3列目のシートを倒すことによって広い荷室にもなります。
・ミニバンは価格競争が激しいので機能や装備が充実していても割安な場合が多いです。
「ミニバンのデメリット」
・全高だけでなく地面から床にかけても高い車種が多いので車の乗り降りが大変な場合があります。
・コンパクトタイプのミニバンは3列目が狭くて窮屈です。
・ボディが重く全高も高いので他のクラスに比べると運転を楽しむタイプの車ではないです。
「ミニバンの人気車種」
・ヴォクシー
・シエンタ
・ステップワゴン
SUVのメリットとデメリットとは?
悪路走行で力を発揮する「SUV」
最近ではクロスオーバーモデルによって様々な用途で活躍できるモデルが増えてきています。
「SUVのメリット」
・もともと悪路を走る為に作られたクラスなので、最低地上高が高く、タイヤも大型で、4輪駆動なので悪路走行の走破性は抜群に高いです。
・デザイン性に優れた豪華な内外装のモデルが多いです。
・大型なので室内が広く居住性や積載性にも優れています。
「SUVのデメリット」
・視界の位置が高いので前方の見晴らしは良いのですが、後方(特に左側)の視界が悪い場合が多いです。
・基本的に燃費が悪く、タイヤも大きいからタイヤ代も高いなど維持費が他のクラスに比べて高いです。
(車両価格も比較的高いです)
・前輪のみで駆動するSUVもありあすが走破性が低いです。
「SUVの人気車種」
・ハリアー
・エクストレイル
・ヴェゼル
軽自動車のメリットとデメリットとは?
国産車の約4割を占める「軽自動車」
コストパフォーマンスに優れていて、狭い道が多い日本に向いているクラスです。
「軽自動車のメリット」
・車両価格が安く、燃費が良く、税金も安いので国産車のクラスの中では一番おサイフに優しいクラスです。
・ボディが小さいので小回りがきいて街乗りがしやすいです。
(ボディの軽さを活かしてハイブリッド並みの低燃費を実現しています)
・ライバル車が多いので、常に大きな進化を続けているモデルです。
「軽自動車のデメリット」
・背の高い軽自動車が人気となっていますがボディが重いので、ノーマルエンジンではパワー不足を感じます。
・安全装備や様々な機能が向上したのは良いことなのですが、その反面価格がかなり上昇していて乗用車を購入するのと同じくらいの価格になってきています。
・居住空間や走行性が快適なモデルが増えてきていてはいますが他のクラスと比べると長距離運転には向いていないです。
「軽自動車の人気車種」
・タント
・Nボックス
・キャスト
ハイブリッドカー(電気自動車)のメリットとデメリットとは?
全クラスで最高の低燃費を誇る「ハイブリッドカー」
モーター駆動によって、あらゆるムダを省いた機能的なクラスです。
「ハイブリッドカーのメリットとは?」
・ハイブリッドカーの一番のメリットは購入した後の低燃費によるコストパフォーマンスの良さです。
・排気ガスや二酸化炭素の排出が少ないので環境に優しいです。
・モーターの瞬発力を利用してエンジンを効果的に支援しています。
「ハイブリッドカーのデメリット」
・ハイブリッドカーは車両価格が高いので、普段あまり車に乗らない場合は購入しても損をしてしまう可能性もあります。
(20万円は高くなるので年間で1万5千キロ以下しか走行しない場合は、高価なハイブリッドカーを買っても差額分を回収できない場合があります)
・様々な機能がついて重くなるので走りを楽しむような運転ができない場合があります。
・通常のノーマルエンジンとは運転感覚が違うので慣れるまで注意が必要になります。
「ハイブリッドカーの人気車種」
・アクア
・プリウス
・フィットハイブリッド
コンパクトカーのメリットとデメリットとは?
コンパクトな大きさで運転しやすく、低価格、低燃費で人気の高い「コンパクトカー」
見た目以上に居住性が高いです。
「コンパクトカーのメリット」
・軽自動車に近い価格で2倍の排気量があるのでパワー不足になりにくい。
・全長が4m前後のコンパクトサイズなので街中での運転がしやすい。
・低価格で燃費が良く、各種装備も充実しています。
「コンパクトカーのデメリット」
・コストを抑えているので乗り心地や内装の質感があまりよくないモデルがある。
・モデルによっては後席や荷室がかなり狭いタイプがあります。
・価格を抑えているモデルは安全装備に不満を感じるものもあります。
(高性能な安全装備とそうでないタイプとの差が大きいです)
「コンパクトカーの人気車種」
・ノート
・ヴィッツ
・ソリオ
ハッチバックのメリットとデメリットとは?
安定した走りを楽しむことができる「ハッチバック」
日本での市場より欧州向けに作られているので内装の質感が高いです。
「ハッチバックのメリット」
・足回りがしっかりしていて走行性能に優れているのでスポーティな運転を楽しむことができます。
・コンパクトカーに比べるとワイドボディで重心が低く安定しているので運転しやすいです。
・国内ではなく海外市場を重視しているので内装が上質で乗り心地が快適です。
「ハッチバックのデメリット」
・見た目はコンパクトカーに似ていますがワイドボディの3ナンバーなので、取り回しには注意した方がいいです。
・後席が狭く、荷室も広くないのであまり実用性を感じられないです。
・外観がコンパクトカーに似ているのですが、価格は40~60万円ほど高いです。
(車種も少ないので、あえてハッチバックを選ぶ必要性を感じられないです)
「ハッチバックの人気車種」
・インプレッサスポーツ
・アクセラスポーツ
・オーリス
セダンのメリットとデメリットとは?
伝統的なスタンダードクラスの「セダン」
居住空間とトランクルームが完全に分かれているのが特徴的です。
「セダンのメリット」
・低重心でボディ剛性が高く安定した走行ができます。
・内装が上質で快適な乗り心地のモデルが多く長距離の移動にも適しています。
・上級モデルが多く安全装備が充実しています。
「セダンのデメリット」
・日本人ユーザー向けではなく海外を視野にいれたクルマ作りをしているので、コンパクトなタイプが少ないです。
・他のクラスに比べて実用性が高くないのであえてセダンを選ぶ理由が見つからないです。
(販売台数も少なく競争もあまりないのでお買い得感が感じられないです)
・後席が狭く感じるモデルが多いです。
「セダンの人気車種」
・カローラアクシオ
・クラウン
・プレミオ
「ステーションワゴンのメリットとデメリットとは?」
セダンの安定した走りと荷室の広さが魅力の「ステーションワゴン」
運転が楽しめるのでクルマ好きなユーザーに適していて、後席や荷室が広く実用性も高いのでファミリーカーとしても向いています。
「ステーションワゴンのメリット」
・セダンに比べると荷物の出し入れがしやすいです。
・3ナンバーが多いですが全幅が1800mm以内なので、街中でも運転しやすいです。
・セダン同様に安定性に優れていて快適な運転ができます。
「ステーションワゴンのデメリット」
・車種が少ないので選べるモデルが限られています。
・セダンよりも荷室が広くなったタイプですが、ミニバンと比べてしまうと見劣りしてしまいます。
・ミニバンほど実用性が高くなく、コンパクトカーと比べると価格が割高なのであまり必要性を感じないです。
「ステーションワゴンの人気車」
・レヴォーグ
・シャトル
・カローラフィールダー
スポーツクーペのメリットとデメリットとは?
カッコいい外観と高い走行性能を持つ「スポーツクーペ」
クルマ好きユーザーの為のクラスです。
「スポーツクーペのメリット」
・走る楽しさを追及しているクラスなので高い動力性能を持っています。
・低重心なので安定していて危険を回避する能力も優れています。
・スポーツクーペは外観がカッコいいモデルが多いです。
「スポーツクーペのデメリット」
・アイドリングストップを装着していないモデルが多く燃費があまりよくないです。
・車内の居住空間や荷室はかなり狭いので実用性はないです。
(きっとスポーツクーペのユーザーは実用性を求めてはいないと思いますが)
・車種が少なく車両価格も比較的高いです。
「スポーツクーペの人気車」
・GT-R
・ロードスター
・86
さいごに
どのクラスにも必ずメリットとデメリットがあります。
その中であなたが本当に欲しいと思えるクルマを選ぶときの参考にしてみてください。