背の高い軽自動車(ハイトワゴン)について
軽自動車には「全長が3400mm」「全幅が1480mm「エンジンの排気量が660cc以下」という規定があります。
ボディや排気量を小さくすることで税金が安くなっているのです。
でも現在は、背の高い「ハイトワゴン(トールワゴン)」の登場により、もう「軽自動車は小さい」というイメージではなくなってきています。
ただ、背が高くなれば室内は広くなりますがボディは重くなります。
ボディが重くなれば燃費が悪くなってしまいます。
そういった中で、背が高いのに燃費が良い軽自動車をランキング形式でご紹介させていただきます。
(ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンのそれぞれ上位5車種をご紹介させていただきます)
ハイトワゴン燃費ランキング
ボディの全高(背の高さ)が1600mm~1700mmの高さの軽自動車です。
第1位「スズキ ワゴンR」
背の高いハイトワゴンの中で最も高い燃費性能を持つ「ワゴンR」
(2017年2月フルモデルチェンジ)
「燃費性能」
26.8~33.4km/ℓ
「価格」
1,078,920~1,779,840円
「プロフィール」
今では当たり前になっている室内が広い軽自動車の元祖モデルです。
(現行型は6代目になります)
小型車と同じモーター機能付き発電機と専用のリチウムイオンバッテリーを備えた「マイルドハイブリッド」の採用によってハイトワゴンながら優れた燃費性能を実現しています。
そして、歩行者も検知できる緊急自動ブレーキシステムを搭載しているので安全性も高いです。
あとは、「運転のしやすいクルマ」でもあります。
スイッチ操作をしやすくする工夫やダッシュボードの高さを抑えて視界を広くするなど、ドライバーが気を遣わずに運転できる配慮がされているモデルです。
第2位「スズキ ハスラー」
実用性が高くSUVテイストの「ハスラー」
(2015年12月一部改良)
「燃費性能」
25.6~32.0km/ℓ
「価格」
1,078,920~1,717,200円
「プロフィール」
SUVテイストの軽自動車でレジャーでも街乗りでも使えるモデルです。
車内が広く荷物も積みやすく実用性に優れています。
(荷室には汚れを落としやすい素材を使っています)
それと、外見の見た目だけではなく実際に雪道やデコボコな道でも走りやすいです。
マイルドハイブリッドシステムの「S-エネチャージ」を搭載しているので高い燃費性能を持っています。
第3位「ダイハツ ムーヴ」
安定した走行性能にこだわった「ムーヴ」
(2016年6月一部改良)
「燃費性能」
27.4~31.0km/ℓ
「価格」
1,134,000~1,749,600円
「プロフィール」
軽自動車の中で走行性能に優れているモデルです。
安定した走行が出来るので、高速道路や峠道で不安を感じさせないです。
(スタビライザーを装備しているので背の高いハイトワゴンでもカーブでの傾きを抑えてくれます)
緊急自動ブレーキシステムが搭載されていて安全性は高いですが、歩行者は検知しても警報のみです。
第4位「ダイハツ キャスト」
3種類のキャラクターモデルを持つ「キャスト」
(2016年6月一部改良)
「燃費性能」
24.8~30.0km/ℓ
「価格」
1,220,400~1,744,200円
「プロフィール」
キャストは・・・
SUVモデルの「アクティバ」
走りを重視した「スポーツ」
メッキパーツを使用した「スタイル」の3タイプがあります。
内外装ともに質感が高くオシャレになっています。
そして、ベースモデルがムーヴなのでスポーツだけでなくアクティバでも安定した走行ができます。
第5位「ホンダ Nワゴン」
コストパフォーマンスに優れていて実用性も高い「Nワゴン」
(2016年6月一部改良)
「燃費性能」
26.0~29.4km/ℓ
「価格」
1,090,000~1,645,000円
「プロフィール」
ホンダの軽自動車「Nシリーズ」の第4弾として発売されたモデルです。
価格が割安で燃費性能も良いのでコストパフォーマンスに優れています。
そして、後席には足下に物が置けるトレイがあったり、スライド機能も付いているので使い勝手が良いです。
自動ブレーキシステムはオプション設定となっています。
突出した機能が付いているわけではないですが、居住性、収納性、コストパフォーマンスなどあらゆる面においてユーザー目線で作られているモデルです。
スーパーハイトワゴン燃費ランキング
ボディの全高(背の高さ)が1700mm以上の高さの軽自動車です。
エクストラハイルーフワゴンとも呼びます。
第1位「スズキ スペーシア」
スーパーハイトワゴンですがボディが軽く燃費が良い「スペーシア」
(2016年12月一部改良)
「燃費性能」
26.8~32.0km/ℓ
「価格」
1,274,400~1,918,080円
「プロフィール」
1700mmを超えるスーパーハイトワゴンの中で最も燃費の良いモデルがスペーシアです。
マイルドハイブリッドの「S-エネチャージ」を搭載することで低燃費を実現しています。
安全装備の緊急自動ブレーキシステムは歩行者を検知してくれます。
ターボ車でなくても走行に不満を感じることはないです。
ただ、同じスーパーハイトワゴンのモデルと比べるとスライドドアの開口幅が少し狭く感じます。
第2位「ダイハツ タント」
高い安全性と実用性を持つ「タント」
(2016年11月一部改良)
「燃費性能」
26.0~28.0km/ℓ
「価格」
1,220,400~1,873,800円
「プロフィール」
スーパーハイトワゴンの草分け的存在のタント。
「ミラクルオーンドア」というスライドドアの中にクルマの柱を内蔵した便利で大きな開口部となっているので乗り降りがしやすいです。
(子供を抱えたままクルマの中に乗せてあげることもできます)
そして、後席をたたむと広い荷室になっていて実用性が高いです。
あとは、歩行者を検知して緊急自動ブレーキシステムを作動させてくれる高い安全性を持っています。
(軽自動車では緊急自動ブレーキシステムを搭載していても歩行者の場合は警報のみのモデルが多いです)
車内が広く燃費や安全性にも良い優れたモデルです。
第3位「ホンダ Nボックス」
軽自動車トップクラスの広い室内を誇る「Nボックス」
(2015年11月一部改良)
「燃費性能」
22.0~25.6km/ℓ
「価格」
1,198,000~1,859,400円
「プロフィール」
広い室内を持ち大人気のモデルです。
そして、燃料タンクを前席の下に配置することで荷室も広くしてあります。
緊急自動ブレーキシステムはオプションですが、6万円ほどのお求めやすい価格になっているので付けた方がいいです。
背の高いスーパーハイトワゴンとしては燃費も良いです。
居住性、実用性、低燃費などあらゆる面で優れている大人気モデルです。
第4位「ダイハツ ウェイク」
ミドルサイズミニバンより背が高い「ウェイク」
(2016年5月一部改良)
「燃費性能」
23.2~25.4km/ℓ
「価格」
1,350,000~1,841,400円
「プロフィール」
ボディの全高が1800mmを超えていて圧倒的な車内の広さを持つモデルです。
自転車のような大きな荷物でも積みやすくなっていて、シートも撥水加工(はっすいかこう)がされているのでレジャーに最適なクルマです。
安全装備の緊急自動ブレーキシステムは歩行者も検知してくれます。
ただ、ボディが重たいのでターボ車でないとパワー不足を感じることがあります。
第5位「ホンダ Nボックスプラス」
Nボックスをベースにスロープを付けた「Nボックスプラス」
(2015年11月一部改良)
「燃費性能」
22.6~24.4km/ℓ
「価格」
1,340,000~1,929,400円
「プロフィール」
車いすが積めるように開発されているモデルです。
(車いす仕様車キットを取り付ければ車いすを乗せられます)
荷室の床が斜めにデザインされているのと、スロープを使うことで重たい荷物や大きい荷物が積みやすくなっています。
あとは、車中泊に適しているモデルでもあります。
さいごに
昔の軽自動車の魅力は「小さくて価格や税金が安い」ことでした。
でも、現在では、「車内が広くて、安全で、燃費が良くて価格や税金が安い」というたくさんの魅力が詰まったモデルが多いです。
特に、1993年に「ワゴンR」が販売されてからは、背の高いモデルが大人気となっていて各メーカーが様々なモデルをラインナップしています。
背の高いハイト系軽自動車の需要はこれからも増え続けると思うので、今後の進化に期待したいです。