
雪道に強い車とは?
基本的に雪道に強い車は「SUVの4WD」になります。「最低地上高の高さ」や「トラクション性能」や「車両重量」などで雪道での強さが変わってきます。
例えばですが、本格的なオフロード車のパジェロやランドクルーザーは走破性がかなり高いですが車両重量が重たいので雪道で滑ると止まらなくなってしまいます。
あとは、軽自動車のジムニーも雪道には強いですが少しパワー不足を感じます。
エクストレイルも雪道に強い車ですが、フロント部分が重たいのでスピードが出てしまったり滑ると危険な状態になりやすいです。
そういった中で特に雪道に強い車を5台ご紹介させていただきますので、あなたのクルマ選びの参考にしてみてください。
第5位「スバル XV」

XVは最低地上高が200mmもあって、スバルのフルタイム4WDを持っている雪道に強い車です。
XVは「アクティブトルクスプリット方式AWD」という4WDシステムを採用していて、基本の前後トルクは40:60に設定していますが路面状況に応じて駆動配分を行うことができます。
このシステムによって常に前後輪4つのタイヤに駆動力がかかるので雪道を安定して走行することができます。
運転も乗用車感覚で乗れるので運転しやすいです。
XVの価格
2,289,600 ~ 2,862,000円XVの主要諸元(2.0i-Lアイサイト)
「全長×全幅×全高」4450×1780×1550mm
「ホイールベース」
2640mm
「車両重量」
1410kg
「最低地上高」
200mm
「エンジンの種類」
水平対向4DOHC
「最高出力」
150馬力/6200回転
「最大トルク」
20.0kg-m/4200回転
「燃費(JC08モード)」
16.2km/ℓ
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第4位「三菱 アウトランダーPHEV」

三菱はスバル同様に4WD経験の長いメーカーです。
そして、アウトランダーPHEVは、モーター駆動を活かしたプラグインハイブリッドSUVで雪道でも安心感を与えてくれるモデルです。
路面の状況に応じて「ノーマルモード」と「4WDロックモード」を選ぶことができます。
(4WDロックモードを選ぶことによって高い駆動力を得ることができます)
アウトランダーPHEVは、レスポンスに優れていて瞬時にトルク配分を変えることもできます。
スタート時から後輪にも駆動がかかっていて、制御もされているので雪道での発進やコーナーリング性能が非常に高くなっています。
アウトランダーPHEVの価格
2,519,640 ~ 4,430,160円アウトランダーPHEVの主要諸元(PHEV・Gナビパッケージ)
「全長×全幅×全高」4665×1800×1710mm
「ホイールベース」
2670mm
「車両重量」
1850kg
「最低地上高」
190mm
「エンジンの種類」
直4DOHC+モーター
「最高出力」
118馬力/4500回転
「最大トルク」
19.0kg-m/4500回転
「燃費(JC08モード)」
20.2km/ℓ
第3位「スズキ ジムニーシエラ」

ジムニーをさらに本格的なクロカンモデルにしたジムニーシエラ。
ジムニー自体も雪道に強い車なのですが、同じ基本ボディをしていて更に1300ccエンジンとトレッドを広くしているので、より安定した走行ができます。
車重も1070kgとSUVでも軽い方で駆動力も高いので雪道に強いです。
(軽すぎても雪道ではデメリットがあるのでジムニーよりジムニーシエラの方が適しています)
最低地上高も190mmあります。
ジムニーシエラの価格
1,668,600 ~ 1,779,840円ジムニーシエラの主要諸元(ランドベンチャー特別仕様車)
「全長×全幅×全高」3600×1600×1670mm
「ホイールベース」
2250mm
「車両重量」
1070kg
「最低地上高」
190mm
「エンジンの種類」
直4DOHC
「最高出力」
88馬力/6000回転
「最大トルク」
12.0kg-m/4000回転
「燃費(JC08モード)」
12.6km/ℓ
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第2位「マツダ CX-5」

滑りそうな路面を予測できるAWDシステムを搭載したCX-5。
マツダの4WDシステムには、予兆制御という「滑りやすそうな路面を事前に予測して対応する機能」がついています。
「i-ACTIV AWD」というシステムで、車に装着されている各センサーが気温やワイパーの動き、路面の摩擦、ドライバーの運転の仕方などの情報を元に「雨が降っている」とか「雪道」とか「登り坂」といった様々な道路状況を正確に把握してくれます。
そして、雪道だと判断すれば事前に滑りやすい路面を推測して車を走行しやすい状態にしてくれるのです。
このシステムがあることで雪道が運転しやすくなります。
CX-3にも同じシステムが搭載されているのですが、最低地上高が160mmと少し低めなので、雪道に強い車としては最低地上高が210mmもあるCX-5の方をおすすめします。
CX-5の価格
2,446,200 ~ 3,488,400円CX-5の主要諸元(XDプロアクティブ)
「全長×全幅×全高」4540×1840×1705mm
「ホイールベース」
2700mm
「車両重量」
1620kg
「最低地上高」
210mm
「エンジンの種類」
直4DOHCディーゼルターボ
「最高出力」
175馬力/4500回転
「最大トルク」
42.8kg-m/2000回転
「燃費(JC08モード)」
18.0km/ℓ
第1位「スバル フォレスター」

スバルの悪路走破技術を詰め込んだフォレスター。
フォレスターには「X-MODE」というシステムが搭載されているのですが、このシステムはすごく滑りやすい路面や左右で積雪の高さが違うモーグル路などでの危険な状況を脱出しやすくしてくれるシステムです。
タイヤが空転してしまって脱出が難しいような状況でも、各タイヤのブレーキとパワーを最適に制御することでスムーズに脱出してくれます。
(タイヤが大きく空転してから制御するわけではなく、空転する前からスタンバイしているので危機的な状況になってもすぐに脱出するこができるのです)
そして、スバルXVにも搭載されている「アクティブトルクスプリットAWD」によって、路面状況に応じた駆動配分を自動で行うことができます。
アクティブトルクスプリットAWDは、常に前後左右4つのタイヤに駆動力がかかるので滑りやすいコーナーリングでも安定した走行ができます。
それと「ヒルディセントコントロール」も搭載しているので下り坂で一定のスピードを保ってくれます。
スキー場に行く時など山道を通る場合には坂道を降りることも多くなるのでありがたい機能です。
最低地上高は220mmとかなり高いです。
フォレスターの価格
2,149,200 ~ 3,128,760円フォレスターの主要諸元(Xブレイク特別仕様車)
「全長×全幅×全高」4610×1795×1735mm
「ホイールベース」
2640mm
「車両重量」
1510kg
「最低地上高」
220mm
「エンジンの種類」
水平対向4DOHC
「最高出力」
148馬力/6200回転
「最大トルク」
20.0kg-m/4200回転
「燃費(JC08モード)」
16.0km/ℓ
さいごに
SUVの人気と共に雪道に強いシステムがどんどん進化していってます。雪道に強い車は雪道で運転しやすくはなりますが「雪道に強い車」が「雪道で安全な車」というわけではないです。
雪道で本当に大事なのは・・・
「スピードを出さない」
「急ブレーキ、急ハンドル、急発進をしない」
といった雪道を走る時の基本的なことです。
雪道に強い車に乗っていたとしても、車の性能を過信することなく安全第一の走行を心がけて欲しいと思います。
どの4WDシステムにも一長一短がありますね。
私は、トヨタのフルタイム4WD(RAV4)→スバルのフルタイム4WD(レガシィB4)→マツダのオンデマンド4WD(CX-5)と乗り継いでいます。
RAV4に乗ったとき、4WDの氷上走行性に感激しました。
その後、4WD一辺倒です。
レガシィB4はスポーツ四駆ですから、高速走行をするときのコントロール性が抜群でした。
CX-5の4WDはオンデマンドと言いながら、後輪にも常時1%程度のトルクを配分していて、体に感じる滑りが始まる前に後輪へのトルク配分を0-50%の範囲で増やしてくれるので、扱いやすいです。
ただし、走行時にお尻に感じる安心感はレガシィが上です。
CX-5でレガシィのような走り方はしませんので、今が幸せです。
何しろ燃費がいい。
先日大雪の日に、滋賀県の山奥や福井県を走り回りましたが、高速道路2/3、一般道路1/3で19.6Km/Lの燃費でしたから。
ディーゼルなので、燃料代も安い。
ずっと4WDに乗ってこられたのですね。
CX-5の滑りそうな路面に対して事前に予測して走りやすい状態にしてくれる機能はホントにすごいと思います!
あと、クリーンディーゼルは燃費が良いだけでなく他のディーゼル車に比べて静粛性に優れているのも良いですよね!
安全で先進的で快適で本当に良いモデルだと思います。
今は4WDスポーツカーで快適です。車高が低いので時々下を擦りますが、高速道路の距離も長いので引き替えだと思ってます。
ところで、パジェロやランクルは元は違ったかも知れませんが、最近のブームにのっかってSUVと言われるようです。ここのランキングのクルマはクロスオーバーと区別されるようですね。
コメントありがとうございます!
重量のあるモデルは、一度滑ると制御がきかなくなりやすいですよね。
4WDのスポーツカーは、最低地上高は低いですが運転はとても楽しいですよね。
パジェロやランクルは以前、「RV車」というジャンルで呼ばれていましたが、今はRVという言葉は使わずにSUVになっています。
SUVの定義はこれといってなく、本格クロカンモデルや都会派モデルなど色々なスタイルのモデルがSUVと呼ばれていますよね。
ランキングでは、クロスオーバーモデルのSUVを除外させていただいている場合があります。
クロスオーバーモデルというものを知らない人の方が圧倒的に多いので、混乱を避けるためです。
記事に対するご感想ありがとうございます。
またのご訪問をお待ちしております。