新型タントについて
ダイハツから販売されている軽自動車の人気モデル「タント」がフルモデルチェンジを行い新しく生まれ変わりました。
現行型は4代目となっています。
タントは助手席側の開口部が広いスライドドアが大きな魅力となっているモデルで、子育て世代やシニア世代など幅広い年齢層から高い支持を得ています。
新型タントは、新しいプラットフォーム「DNGA」を採用し、安全性能や使勝手の良さなどがさらに進化しています。
これから新型タントについて詳しくご説明させていただきますので、あなたのお車選びの参考にしてみてください。
新型タントの種類
タントは大きく分けると「標準車」と「カスタム」の2種類があります。
標準車は、丸みがあるシンプルで可愛いスタイルです。
カスタムは内装にメッキ加飾されていたり、外観もカスタマイズ(改造)されたようなスポーティなスタイルとなっています。
グレードは、ノンターボ車が廉価(最も安い)仕様の「L」と上級仕様の「X」となっています。
そして、ターボ車は上級仕様のみの設定となっていて標準車が「Xターボ」で、カスタムは「カスタムRS」です。
他にも、安全装備のスマートアシストを搭載していない「L(スマートアシスト非装着車)」もラインナップしています。
廉価グレードの「L」は、スライドドアが手動で運転席側のロングスライド機能も付いていないです。
あとは、後席シートのスライド機能も省かれています。
グレード内容によって装備内容が大きく違っているので、よく確認してから(販売店でよく話を聞いてから)お選びください。
新型タントの価格と燃費
タント(標準車)
価格:1,220,400円~1,684,800円
燃費:23.8~27.2km/ℓ(JC08モード)
タント(カスタム)
価格:1,549,800円~1,873,800円
燃費:23.8~27.2km/ℓ(JC08モード)
新型タントのボディサイズとカラーバリエーション
ボディサイズは・・・
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1755mm
となっています。
全長と全幅の大きさに関しては軽自動車の規格の大きさいっぱいで先代モデルから変わってはいないです。
(これ以上は大きくできないです)
でも、全高が先代モデルと比べて5mm高くなって、ホイールベース(前輪と後輪の間の距離)も5mm伸びているので、わずかですが車内の空間が広くなっています。
カラーバリエーションは、標準車が9色で、カスタムが8色です。
そして、カスタムには2トーンのカラーが3色設定されています。
新型タントの外観と便利機能
タントの一番大きな魅力は、スライドドアの開口部がとても広いことです。
助手席側の開口幅は「1490mm」もあります。
開口幅が広いので乗り降りがしやすく、横から荷物も積みやすいです。
あとは、子供と一緒に並んで乗車することができるし、ベビーカーもたたまずに簡単に乗せることができます。
スライドドアは、自動で開く機能が搭載されていて、降車時に「予約スイッチ」を押しておけば、近づくだけでドアが開くようになっています。
子供や荷物を抱えている場合には便利な機能になります。
他にもオプションですが、「ミラクルオートステップ」が設定されているので、年配者や小さい子供でも乗り降りしやすい配慮がされています。
高齢者が乗り降りしやすいように取っ手も後席のシートに付いていたり、オプションで取っ手を追加することもできます。
新型タントの内装
新型タントは先代モデルと比べて内装が大きく変わっています。
薄型のデジタルスピードメーターを採用しているのですが、非常に見やすくなっています。
デジタルスピードメーターは、低く設定することで視界を広くしてあります。
あとは、「Aピラー」の部分を先代モデルより11mm細くし、ガラスを入れることで視認性を高めています。
シニア層のユーザーも多いので、見やすさ使いやすさを重視しています。
そして、車内の広さは軽自動車の中でもトップクラスの広さとなっています。
新型タントの特徴として、運転席ドアを使わずに乗り降りすることができます。
どういうことかと言いますと、助手席のシートを前にスライドすることで助手席側のスライドドアから乗り込んで運転席に行くことができます。
スライドドアから乗り降りをすれば車道側に行く危険が無かったり、後席に荷物を置いたり、子供をチャイルドシートに乗せてからそのまま運転席に行けるので便利です。
(助手席は後席から座ったままでも自由にスライドさせることができます)
それと、シートアレンジが多彩なので大きく、長い荷物でも積みやすいです。
後席は荷室側からも簡単に倒すことができるのですぐに広いスペースを作ることはできるのですが、フラットな状態ではないです。
(段差ができてしまいます)
他には、運転席や助手席のシートの後ろにテーブルが付いているので後席に座って食事をしたり、物を置いたりなどができます。
(テーブルにはコンビニの袋をかける場所も付いています)
新型タントの安全装備
新型タントには、事故を防止するための先進技術「スマートアシスト」が採用されています。
主な機能としては・・・
・「衝突回避支援ブレーキ機能」
車両と歩行者を検知してくれる緊急自動ブレーキです。
車両は60km/h以内で、歩行者は30km/h以内となっています。
・「標識認識機能(進入禁止)」
60km/h以内での走行中に進入禁止の標識を検知し、メーターに表示してくれます。
一方通行の多い都市部や高速道路での間違った進入が防ぎやすくなります。
・「LKC(レーンキープコントロール)」
60km/h以上で走行中の先行車追従機能(アダプティブクルーズコントロール)で車線の中央を走行するためのハンドリング操作をサポートする機能です。
・「車線逸脱警報機能」
60km/h以上で走行中に車線をはみ出さないようにハンドリング操作をアシストする機能です。
・「スマートパノラマ パーキングアシスト(駐車支援システム)」
軽自動車初の機能で、駐車の時に白線を検知して、ハンドル操作をアシストしてくれます。
(ハンドル操作を自動で行ってくれるので、ドライバーはアクセルとブレーキ操作だけすればよくなります)
・「ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)」
10km/h以下でペダルの踏み間違いによる事故を防止する機能です。
障害物にぶつかりそうな場合、エンジン出力を抑制したり、ブレーキ制御してくれます。
・「パノラマモニター」
車両の前後左右にカメラを搭載し、周囲の状況を把握しやすくします。
・「オートハイビーム」
先行車や対向車を検知して、自動でライトのハイビームとロービームを切り替えてくれます。
・「先行車発進お知らせ機能」
信号待ちで発進が遅れている場合はメーターでの表示やブザー音で知らせてくれます。
さいごに
全高が1700mmを超える背の高い「スーパーハイトワゴン」の最初のモデルが「タント」です。
そのスーパーハイトワゴンというジャンルは、軽自動車全体で約45%を占め、販売台数は月に1万台を超えるモデルがあるほどの人気商品です。
そして、タントの大きな魅力は開口部が最も広いスライドドア「ミラクルオープンドア」を採用していることです。
今回のフルモデルチェンジによって、居住性や実用性、安全性などあらゆる面でさらに進化しています。
もし、ご購入を検討されているのなら一度、販売店へ足を運んで車内の広さやスライドドアの開口部の大きさを確認してみてください。
タントの便利さを体験すると軽自動車の進化を知ることができると思いますので。