コンパクトな外車SUVについて
ここ数年でコンパクトサイズの外車SUVモデルが増えてきています。
日本の道路事情だとコンパクトなモデルの方が運転しやすいし、燃費が良く、価格も買いやすくコストパフォーマンスに優れています。
これからボディサイズの小さな外車SUV10車種ををランキング形式でご紹介させていただきますので、あなたの車選びの参考にしてみてください。
第10位 ジャガー E-PACE
全長×全幅×全高
4410×1900×1650mm
最小回転半径
5.5~5.6m
プロフィール
全長が短く、全幅が広いジャガーのコンパクトSUVです。
全長は4500mm以下なので比較的短いですが、全幅1900mmもあるので、かなりワイドなボディになっています。
(実際に見るとあまりコンパクトなサイズには見えないです)
エンジンは2種類あり、「2.0ℓガソリンターボ」と「2.0ℓディーゼルターボ」がラインナップされています。
(駆動方式はすべて4WDです)
ジャガーのもう一つあるSUV「F-PACE」よりも一回り小さいボディサイズで弟分的な存在となっています。
ただ、F-PACEを小さくしただけではなく、F-PACEは縦置きエンジンでFR(後輪駆動)レイアウトの4WDに対して、E-PACEは横置きエンジンでFF(前輪駆動)レイアウトの4WDになっています。
(トランスミッションもF-PACEは8速&電子制御4WDに対し、E-PACEは9速&電子制御4WDになっています)
そして、ハンドリング性能が優れていて操舵に対して素早く反応してくれます。
あとは、内装が先進的で上質なものになっています。
運転中に必要な情報はカラーヘッドアップディスプレイに表示してくれます。
それと、2019年以降のモデルには「AI学習機能」が搭載されていてドライバーの好みを学習し、シートやミラーの位置、温度などを最適なものにしてくれる「スマート・セッティング」機能を標準装備しています。
他にも、インテリアの雰囲気を10種類のカラーから選んで変化させられる「インテリアムードランプ」も採用しています。
あとは、車内の頭上に「SOS緊急コールスイッチ」が付いていて、事故や体調不良の場合はスイッチを押すだけでコールセンターに繋がるようになっています。
価格
443万円~663万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
700mm×1050mm×810mm(1600mm)
第9位 ボルボ XC40
全長×全幅×全高
4425×1875×1660mm
最小回転半径
5.7m
プロフィール
「XC40」は、ボルボのSUVモデルの中で最もコンパクトなサイズのモデルです。
ボルボの大きな魅力は、世界最高峰の安全技術です。
XC40も安全装備が充実していて、自動ブレーキは夜間にも対応していて自動車、歩行者、自転車、そして大型の動物も検知してくれます。
(先行車だけでなく、対向車が車線をはみ出してきた場合も自動ブレーキが作動してくれます)
あとは、制限速度や追い越し禁止など道路標識の情報をわかりやすく表示してくれる機能も付いています。
他にも、後方の死角を検知してくれる機能や右折時の危険を予測して被害軽減ブレーキを作動してくれる機能も搭載しています。
ボディサイズは、全長は短めですが、全幅が広めのワイドボディで最小回転半径が「5.7m」とコンパクトカーとしては大回りなので取り回し性はミドルサイズクラス並みとなっています。
あとは、前側の視界は良いのですが、後側の視界があまり良くなので駐車の時に注意が必要です。
(安全機能が非常に充実しているので、ぶつかる心配はほとんどないですが購入を考えているなら試乗して駐車を試してみた方がいいです)
エンジンは、すべて「2.0ℓガソリンターボ」となっています。
ボルボはスウェーデンのメーカーで、雪が多い国なのでハンドリング性能に関しては操舵の反応が緩やかなモデルが多いのですが、XC40の場合は反応が早いです。
(ハンドリング性能が高くても、ワイドボディなので走行安定性は優れています)
居住性に関しては、全長が短めのボディですが、空間効率に優れているので狭さを感じることがなくファミリーカーに向いているモデルとなっています。
(後席の足元は、それほど広くはないですが全長の短さを考えると不満を感じるほどでもないです)
それと、XC40は欧州カーオブザイヤーや日本カーオブザイヤーなど様々な賞を受賞している、とても完成度の高いモデルでもあります。
価格
389万円~549万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
720mm×1000mm×880mm(1680mm)
第8位 ランドローバー レンジローバー イヴォーク
全長×全幅×全高
4355×1900×1660mm
最小回転半径
5.5m
プロフィール
本格的なオフロード性能とオンロードでの快適性や高級感を兼ね備えたレンジローバーの中で初めて作られたコンパクトSUVモデルが「イヴォーク」です。
(ランドローバーはメーカー名で、レンジローバーはシリーズ化している車名です)
全長はかなり短く、国産車の「CH-R」や「ヴェゼル」と変わらないくらいの長さになっています。
ただ、横幅はかなり広く全幅1900mmもあります。
(全幅がかなり大きいのでコンパクトには、あまり感じないです)
ボディは5ドアと電動ソフトトップを備えていてオープンカーになる2タイプがラインナップされています。
そして、ガソリン車もディーゼル車も両方ターボになっています。
あとは、全車4WDでトランスミッションは9速AT&電子制御4WDです。
雪道や悪路での優れた走破性だけでなく、舗装された道路でもスポーティな走りができます。
あとは、運転支援機能として速度やナビの方向などを表示してくれるフルカラーのポップアップディスプレイが設定されています。
他には、オプションですが後席の頭上にパノラミックルーフが設定されていて開放的な気分を味わうことができます。
価格
461万円~605万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
710mm×980mm×800mm(1570mm)
第7位 ジープ レネゲード
全長×全幅×全高
4255×1805×1695mm
最小回転半径
5.5m
プロフィール
ジープSUVの中で最もコンパクトなサイズのモデルがレネゲードです。
ジープはアメリカのメーカーですが、イタリアのフィアットで生産されていて、「フィアット500」と同じプラットフォームを持つ兄弟車となっています。
デザインは既存のジープモデルの丸目ライトやスロットグリルなどを取り入れながら丸みのあるボディスタイルにしています。
エンジンは2種類で、「1.4ℓガソリンターボの2WD」と「2.4ℓノーマルガソリンの4WD」がラインナップされています。
2WDは軽快な走りができて、4WDは優れたオフロード性能を発揮してくれます。
内装はシンプルですが使いやすいものになっていて、ナビには地デジ対応のTVチューナーを搭載しています。
あとは、メーカーオプションですが開放的な気分になれる「パノラミックサンルーフ」が設定されています。
それと、後席に付いている電源ソケットは「115V/150W」なので、高出力のアウトドア用品が使えて便利です。
価格
293万5000円~380万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
755mm×950mm×735mm(1570mm)
第6位 ミニ クロスオーバー
全長×全幅×全高
4315×1820×1595mm
最小回転半径
5.4m
プロフィール
ドイルのメーカーが手掛ける「ミニ」のSUVモデルがクロスオーバーです。
BMW X1とぷらっフォームを共有していて、ミニの中ではボディサイズが少し大きいです。
(ローバー社が生産していた頃のミニと比べると結構大きく感じると思います)
ただ、SUV全体ではコンパクトなサイズのモデルとなっています。
エンジンは、ガソリンターボ、ディーゼルターボ、プラグインハイブリッド、スポーツモデルなど豊富なラインナップになっています。
全長が約4300mmと短いですが、ホイールベース(前輪と後輪の間)を長めに設定しているので、狭さを感じることはないです。
(プライグインハイブリッドは、後席の下にバッテリーがあるので座面が高くなっています)
ミニの大きな魅力は、オシャレなデザインです。
内外装ともに、上質で可愛いデザインとなっています。
あとは、コンパクトSUVですが荷室も容量も余裕があるので実用性も低くなくファミリーカーとしても使えます。
オシャレで都会的なイメージのミニですが、悪路走破性が高いのでアウトドアレジャーも楽しめます。
他には、足をかざすだけで開くバックドアも付いています。
価格
345万円~579万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
720mm×1010mm×750mm(1620mm)
第5位 BMW X1
全長×全幅×全高
4455×1820×1610mm
最小回転半径
5.4m
プロフィール
BMWのSUVモデルは「SAV」と呼んでいます。
そして、すべてのモデルに「X」を付けていて「Xシリーズ」となっています。
そのXシリーズの中でも偶数のモデルはクーペスタイルで、奇数のモデルは実用性を重視しています。
(Xシリーズは1から6まであります)
X1は、初代モデルはFR(後輪駆動)ベースだったのですが、二代目の現行型はFF(前輪駆動)ベースにすることによって、後席や荷室を広くしてあります。
(初代モデルは後席と荷室が狭かったです)
駆動力とエンジンは、2WDが「1.5ℓガソリンターボ」で4WDは「2.0ℓガソリンターボ」と「2.0ℓディーゼルターボ」がラインナップされています。
4WDシステムはトルク配分を電子制御で最適な状態にしてくれるので、オンロードとオフロードの両方で優れた走行性能を発揮してくれます。
そして、ハンドリング性能も優れていて乗り心地も良いです。
内装は上質なものになっています。
あとは、ドライバーが前方の道路状況に集中できるようにポップアップディスプレイを採用しています。
価格
420万円~628万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
730mm×1130mm×970mm(1900mm)
第4位 BMW X2
全長×全幅×全高
4375×1825×1535mm
最小回転半径
5.1m
プロフィール
X2は、BMWのSUVモデルの中で最もコンパクトなサイズのモデルとなっています。
最小回転半径が小さいので小回りが利いているのと、運転をサポートしてくれるシステムが充実しているので市街地や狭い道路でも運転しやすいです。
デザインは、クーペとSUVを融合させたクロスオーバーモデルとなっています。
駆動方式とエンジンは、「FFの1.5ℓガソリンターボ」と「4WDの2.0ℓガソリンターボ」「4WDの2.0ℓディーゼルターボ」がラインナップされています。
優れた加速力とハンドリング性能を持っているのでSUVというよりはスポーツカーのような走りを楽しむことができるモデルとなっています。
(BMWは、SUVではなくSAC=スポーツ・アクティビティ・ビークルと表記しています)
内装は、先進的でスポーティなものになっています。
クーペスタイルなので室内(後席)は狭く感じます。
(足元は余裕があるのですが、頭上が低く背の高い人が座った場合は膝立ち状態になってしまう場合があります)
あとは、車高がかなり低いので乗り降りが少ししづらいです。
荷室は全長が短いので、あまり広くはないですが荷室の下に大きめのサブトランクが付いています。
価格
436万円~515万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
680mm×1000mm×765mm(1570mm)
第3位 メルセデスベンツ GLA
全長×全幅×全高
4430×1805×1510mm
最小回転半径
5.7m
プロフィール
メルセデスベンツのSUVはドイツ語のオフロード車を意味するゲレンデヴァーゲンの頭文字「G」が付いています。
その中での最小モデルが「GLA」です。
ボディは「Aクラス」をベースに車高を上げて荷室の量量を増やした形となっています。
エンジンは「2WDモデルの1.6ℓガソリンターボ」と「4WDの2.0ℓガソリンターボ」の2種類です。
ボディサイズは都市部で扱いやすいサイズなので外車SUVの中では運転しやすいです。
そして、ハンドリング性能が良くスポーティな走りができます。
それと、SUVではありますが、最低地上高は「150mm」でセダンとほとんど変わらない高さなので、悪路を走行するタイプのモデルではないです。
ただ、電子制御の4WDシステムを採用しているので、舗装されていないデコボコ道や積雪などに対しては高い走行性能を持っています。
あとは、「ダイナミックセレクト」という選べるモードがあり、燃費重視の「ECO」、スポーティな走りができる「Sport」など自分で設定することができます。
他にも、4WD車に搭載されている「オフロードスクリーン」には、坂の勾配や横の傾きなど様々な情報を得ることができます。
それと、急な坂道や凍結した下り坂などでアクセル操作をしなくても一定のスピードを保ってくれるシステム「DSR」も採用されています。
価格
414万円~824万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
710mm×1040mm×790mm(1600mm)
第2位 アウディ Q2
全長×全幅×全高
4205×1795×1520mm
最小回転半径
5.1m
プロフィール
アウディのSUV「Qシリーズ」の中で最もコンパクトなサイズのモデルがQ2です。
全長が4200mmで最小回転半径が5.1mなので取り回し性が良く、市街地での運転や駐車などがしやすいです。
全高も低いので立体駐車場を利用することができます。
エンジンは「1.0ℓガソリンターボ」と「1.4ℓガソリンターボ」がラインナップされています。
小排気量ですがターボ車なので、力不足は感じないです。
(1.4ℓガソリンターボは、2.5ℓノーマルエンジン並みの動力性能を持っています)
SUVですが、駆動方式はFF(前輪駆動)のみとなっているので舗装されたオンロード向けのモデルとなっています。
(SUVというよりはコンパクトハッチバックのスタイルに近いです)
室内に関しては、全長が短い割に後席が広く感じます。
(前席の下に足が入るので、それほど狭くは感じないです)
メーターには様々な機能が搭載されていている「バーチャルコックピット」を採用しています。
あとは、自動開閉できる荷室のドアが「30TFSI」以外にオプションですが採用されています。
SUVの中では、かなりコンパクトなサイズのモデルですが、実用性が比較的高いのでファミリーカーに向いている車です。
価格
299万円~411万円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
670mm×990mm×750mm(1570mm)
第1位 ルノー キャプチャー
全長×全幅×全高
4135×1780×1585mm
最小回転半径
5.5m
プロフィール
キャプチャーは、フランスのメーカー「ルノー」のコンパクトSUVモデルです。
(コンパクトカーとSUVを融合したクロスオーバーモデルです)
日本では、あまり知られていない車ですが欧州では高い人気を得ています。
全長はかなり短く、4200mm以下で国産車のジュークと同じ長さになっています。
全長は短いですが、ホイールベース(前輪から後輪の間)が長めに設定してあるので後席は狭くはないです。
(後席にはスライド機能も付いています)
内装はフランス車らしく上質でオシャレなものになっています。
エンジンは「1.2ℓガソリンターボ」で駆動方式は2WD(FF)のみとなっています。
小排気量ですがターボなので、2.0ℓノーマルガソリンエンジン並みの動力性能を持っています。
それと、最低地上高は185mmありますが本格的な悪路走行ができるモデルではないです。
ただ、悪路の走行をサポートしてくれる機能「エクステンデッドグリップ」を採用しているので、雪道や砂地、未舗装道路でも問題なく走行することができます。
(走行モードを切り替えることで、様々な道路状況に対応してくれます)
価格
269万9000円
荷室の広さ
「高さ×幅×奥行き(後席格納時の奥行き)」
690mm×990mm×610mm(1550mm)
さいごに
コンパクトSUVの魅力は、「運転がしやすい」ことです。
海外と比べて、狭い道路が多い日本でボディサイズの大きな車は運転しづらいです。
走行を安定させるために全幅(横幅)が広いモデルもありますが、全長が短いので小回りもきいて市街地で乗りやすく、駐車もしやすいです。
そして、基本的にコンパクトサイズのSUVは悪路走破性があまり高くないのですが最近では走行モードを切り替えることができて、路面状況に最適なトルク配分にしてくれるモデルが増えてきています。
(悪路走破性が高くなくても、雪道やデコボコ道を走りやすくしてくれる機能が付いています)
室内に関してはミドルサイズに比べると狭くなってしまいますが、2人で乗ることが多かったり、後席に大人が長距離乗るのでないのならあまり気にならないと思います。
国内だけでなく海外でもコンパクトSUVの需要は高まっています。
これからも魅力的なコンパクトSUVモデルが増えてくれることに期待したいです。