コンパクトSUV5車種の比較ランキングについて
国産SUVモデルの中でコンパクトサイズのSUVは人気が高いです。
人気が高い理由は、日本の狭い道路でも運転しやすく、価格や燃費の面でコストも抑えることができるからです。
そして、スポーティな走りができたり、それほど大きな荷物を積むことはできなくても使い方によって十分アウトドアレジャーを楽しむこともできます。
今回はコンパクトSUVの中で性能が高い以下の5車種を比較していきます。
「ホンダ ヴェゼル」
価格:207万5000円~290万3040円
「トヨタ CH-R」
価格:229万円~292万9200円
「マツダ CX-3」
価格:212万7600円~306万2080円
「三菱 エクリプスクロス」
価格:253万9080円~310万7160円
「スバル スバルXV」
価格:213万8400円~282万9600円
上記のモデルは、それぞれ5つのメーカーを代表するコンパクトSUVでもあります。
これら5車種を走行、荷室の広さ、燃費などの性能についてランキング形式で比較していきますので、あなたのお車選びの参考にしてみてください。
目次
走行性能比較ランキング
オンロード(舗装路)での走行性能のランク付けとなっています。
第1位「ヴェゼル ツーリング」
エンジン:1.5ℓ直4DOHCターボ
エンジン最高出力:172PS
エンジン最大トルク:22.4kg-m
ヴェゼルの「ツーリング」は、SUVとしての悪路走破性は高くないですが、スポーティな走りの面だと優れた性能を持つターボ車となっています。
ターボ車には、ボディが大きく重量も重たいCR-V用のエンジンが載せてあり、優れた加速力を実現しています。
そして、ボディ剛性が高く、高速での安定性や操縦性に優れています。
(コーナリングの安定性を高めてくれるアジャイルハンドリングアシスト機能も採用しています)
余裕を持って快適に乗車できるので長距離運転に向いています。
ただ、ツーリングには4WDの設定がなくFF(前輪駆動)のみとなっています。
第2位「エクリプスクロス」
エンジン:1.5ℓ直4DOHCターボ
エンジン最高出力:150PS
エンジン最大トルク:24.5kg-m
車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載することにより、前後の駆動配分を電子制御で適切にコントロールし、左右の駆動配分は「AYC」のブレーキ制御によって最適な状態にしてくれるので走行安定性に優れています。
(ドライバーの操作と車両の状態をセンサーで感知し、常に最適な状態にしてくれるので、どのような路面状況でも安定した走りができます)
オンロードだけでなく、オフロードでも高い走行性能を発揮してくれるモデルとなっています。
アクセル操作に対して機敏に反応し、ハンドリング操作も優れています。
第3位「CH-R」
エンジン:1.2ℓ直4DOHCターボ
エンジン最高出力:116PS
エンジン最大トルク:18.9kg-m
CH-Rには、トヨタ独自のプラットフォーム「TNGA」が採用されています。
TNGAの採用によって、ボディ剛性が高く操舵に対する反応が正確で、コーナーでのハンドリング性能が抜群に優れています。
(ハンドリング性能は国産SUVの中でもトップクラスの性能となっています)
あとは、全高を低く設定してあり重心が低く、後輪の接地性も優れているので安定した走りができます。
第4位「CX-3」
エンジン:1.8ℓ直4DOHCディーゼルターボ
エンジン最高出力:116PS
エンジン最大トルク:27.5kg-m
ディーゼルエンジンの大トルクにより、スムーズでパワーのある走りができます。
(1.8ℓのディーゼルターボエンジンは、2.5ℓのノーマルガソリンエンジン並みの動力性能を持っています)
そして、ハンドリング操作の反応も良いです。
あとは、マツダ独自の4WDシステム「i-ACTIV AWD」の採用によって、駆動力を電子制御で最適な状態にしてくれるので雨や雪でも安定した走行ができます。
第5位「XV」
エンジン:2.4ℓ水4DOHC+モーター
エンジン最高出力:145PS
エンジン最大トルク:19.2kg-m
モーター:10kW/65N-m
スバルの次世代プラットフォーム「SGP」を採用することでボディ剛性を高められていて、操舵に対する反応が良いです。
そして、スバル独自のハイブリッドシステム「e-BOXER」の電動モーターアシストによって優れた動力性能を実現しています。
あとは、最低地上高が200mmもあり、悪路走破性を高めてくれる「X-MODE」も搭載しているのでオフロードでの走行性能は高いです。
(オフロード走行だけで考えた場合XVは、コンパクトSUVの中でトップクラスの悪路走破性を持っています)
燃費性能ランキング
最も燃費性能の良いグレードで比較してランク付けをしています。
第1位「CH-R」
燃費性能:15.4~30.2km/ℓ
CH-Rハイブリッドの燃費性能は、SUVの中でトップレベルの性能となっています。
ガソリンターボは、15.4~16.4km/ℓです。
第2位「ヴェゼル」
燃費性能:17.6~27.0km/ℓ
ヴェゼルハイブリッドの燃費は、27.0km/ℓでCH-Rには及ばないですがSUVとしては優れた燃費性能になっています。
そして、ノーマルエンジンが、19.6~21.2km/ℓで、ターボが17.6km/ℓなのでハイブリッド以外のガソリン車も低燃費で経済的です。
第3位「CX-3」
燃費性能:15.2~23.2km/ℓ
CX-3は、ハイブリッドの設定はなくクリーンディーゼルを採用しています。
SUVの中では比較的良い燃費性能となっています。
ディーゼルターボの燃費が19.0~23.2km/ℓで、ガソリン車が15.2~16.2km/ℓです。
※燃費性能の数値はJC08モードではなくWLTCモードでの表示となります。
第4位「XV」
燃費性能:16.0~19.2km/ℓ
XVハイブリッドの燃費性能は、19.2km/ℓとなっています。
ハイブリッドとしてはあまり低燃費でないのは、スバルのハイブリッドは燃費性能を高めるというより走行性能の向上を目的としているからです。
ガソリン車の燃費は、16.0~16.4km/ℓとなっています。
第5位「エクリプスクロス」
燃費性能:14.0~15.0km/ℓ
エクリプスクロスはガソリンターボ車しか設定されていないので燃費性能は他のモデルと比べると低くなります。
ただ、SUV全体で見れば悪い燃費性能ではないです。
実用性ランキング
第1位「ヴェゼル」
「室内長×室内幅×室内高」
1930×1485×1265mm
「荷室高×荷室幅×荷室奥行き(後席格納時の奥行)」
830×1000×790(1730)mm
「センタータンクレイアウト」という燃料タンクを前席の下に搭載することで床を低くし、室内や荷室を広くしています。
後席の足元が広く、荷室は開口部が大きくて高さも低いので荷物が積みやすいです。
そして、シートアレンジも多彩なのでコンパクトSUVの中では実用性が高いです。
第2位「XV」
「室内長×室内幅×室内高」
2085×1520×1200mm
「荷室高×荷室幅×荷室奥行き(後席格納時の奥行)」
710×1090×810(1690)mm
後席は大人が快適に乗車できる広さがあります。
荷室は開口高が少し低いですが、普段使いでは十分な広さがあります。
ただ、大きな荷物を積む場合は工夫しなければいけない面があります。
後席は6対4の分割可倒式でアレンジはしやすいです。
第3位「エクリプスクロス」
「室内長×室内幅×室内高」
1870×1490×1215mm
「荷室高×荷室幅×荷室奥行き(後席格納時の奥行)」
760×1000×770(1569)mm
後席の頭上はあまり高くないですが、スライド機能やリクライニング機能が付いているので乗り心地は悪くないです。
(シートのクッション性も良いです)
荷室に関しては、リアウィンドウに傾斜があるので高さは低く感じますが、不便さを感じることはないです。
第4位「CH-R」
「室内長×室内幅×室内高」
1800×1455×1210mm
「荷室高×荷室幅×荷室奥行き(後席格納時の奥行)」
675×950×770(1660)mm
居住性に関しては、前席はホールド性の高いシートが採用されていて快適ですが、後席は足元が狭く頭上も低いので閉塞感を感じやすいです。
荷室は、高さは低いですが奥行きは十分あるので使い勝手は悪くないです。
後席を倒した時に段差はほとんどないです。
第5位「CX-3」
「室内長×室内幅×室内高」
1810×1435×1210mm
「荷室高×荷室幅×荷室奥行き(後席格納時の奥行)」
650×1000×690(1510)mm
ドライバーを優先して造られているので、後席はSUVとして考えると少し狭く感じます。
(コンパクトカーと同程度の広さになっています)
荷室もデザインを優先しているので使い勝手はあまり良くないです。
後席は助手席側が大きい6対4の分割可倒式を採用しています。
コンパクトSUV人気ランキング
販売(登録)台数を元にランク付けをしております。
第1位「CH-R」
第2位「ヴェゼル」
第3位「CX-3」
第4位「レクサスUX」
第6位「ジムニーシエラ」
第7位「XV」
第8位「エクリプスクロス」
第9位「ジューク」
第10位「エスクード」
第11位「RVR」
第12位「SX4 S-クロス」
さいごに
コンパクトSUVには、楽しんで運転することを目的としたドライバーズカーとファミリーカーとして使勝手の良さを目的としているモデルがあります。
CH-RやCX-3は前席を優先して造られているドライバーズカーで、ヴェゼルやXVはファミリー層もターゲットとして造られているので居住性や実用性も高いです。
あとは、走行性能に関してはCH-RやCX-3はオンロードを目的として造られていますが、エクリプスクロスやXVはオフロードでの走行も重視しているので悪路走破性が高いです。
ヴェゼルに関しては、走行性能、居住性、実用性などあらゆる性能が高い万能車となっています。
コンパクトSUVには、様々なモデルがあるのでご自身のライフスタイルに合ったモデルを探してみてください。