車のボディタイプ別人気ランキングについて
現在、国内では様々なボディタイプ(ジャンル)のモデルが販売されています。
ボディタイプが混ざったクロスオーバーモデルもありますが、大きく分けると・・・
・軽自動車
・ハッチバック
・セダン及びステーションワゴン
・スペシャリティ(クーペ及びオープンカー)
・SUV
・ミニバン
などに分かれています。
これら上記のボディタイプと「輸入車」を加えた新車販売台数の割合を元にランク付けをさせていただきます。
※ステーションワゴンは車種が少ないのでセダンと同じカテゴリーにさせていただきます。
第7位「スペシャリティ(クーペ及びオープンカー)」
基本的にクーペは2ドア2人乗りのことです。
(最近では4ドアクーペなどセダンをよりスポーティにしたモデルもあります)
オープンカーは、「屋根を開け閉めできるモデル」で、「カブリオレ」や「ロードスター」など生産国や言語などによって呼び方が変わります。
あまり実用的でない趣味性が強いモデルが多いのと車種自体が少ないので、新車の販売台数は少ないです。
ただ、昔から根強い人気を持つジャンルでもあります。
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:0.5%
人気の高いモデル
「マツダ ロードスター」
「1ヶ月の平均販売台数」
588台
「価格と燃費」
価格:249万4800円~373万6800円
燃費:15.6km/ℓ~18.8km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:Sスペシャルパッケージ(6MT)
車両販売価格:270万円
自動車取得税:6万7500円
自動車税:3万4500円
自動車重量税:3万6900円
自賠責保険料:4万40円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:294万8940円
その他のモデル
「トヨタ86」
「スバル BRZ」
第6位「セダン / ステーションワゴン」
セダンは4ドアで居室と荷室が別になっていて、ステーションワゴンは5ドアで居室と荷室が一体型になっているモデルです。
ステーションワゴンは、セダンをベースとして天井を後方に伸ばすタイプのモデルでしたが、現在ではセダンをベースにしていないモデルもあります。
セダンは30年前くらいまでは主流モデルでしたが、軽自動車の進化やミニバン、SUVなどの人気よって、以前ほどの人気は無くなっています。
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:7.3%
人気の高いモデル
「トヨタ カローラアクシオ」
「1ヶ月の平均販売台数」
2,639台
「価格と燃費」
価格:148万5491円~238万3855円
燃費:16.4km/ℓ~33.8km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:ハイブリッドG(CVT)
車両販売価格:220万7127円
自動車取得税:0円
自動車税:3万4500円
自動車重量税:0円
自賠責保険料:4万40円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:235万1667円
その他のモデル
「トヨタ クラウン」
「スバル レヴォーグ(ステーションワゴン)」
第5位「輸入車」
以前は、輸入車(国内で販売される外車)は、敷居が高いものでしたが排気量のサイズダウンやクリーンディーゼルエンジンの搭載などにより、経済的な負担が減ってきています。
(ラインナップが豊富になり、価格を抑えたモデルが増えてきています)
あとは、燃費性能も向上しています。
ただ、2016年度と比べると販売台数は少し減少傾向にあります。
(2016年度6月の割合は9.8%)
国産車と同様に輸入車もコンパクトなモデルが人気となっていて、「フォルクスワーゲン ゴルフ」を抑えて「MINI ミニ」が輸入車の新車販売台数トップとなっています。
(ゴルフとミニの新車台数は、ほとんど変わらないです)
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:7.5%
人気の高いモデル
「MINI ミニ」
「1ヶ月の平均販売台数」
2126台
「価格と燃費」
価格:230万円~429万円
燃費:14.8km/ℓ~23.9km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:5ドア クーパーSD(6AT)
車両販売価格:394万円
自動車取得税:0円
自動車税:3万9500円
自動車重量税:0円
自賠責保険料:4万40円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:408万9540円
その他のモデル
「フォルクスワーゲン ゴルフ」
「メルセデスベンツ Cクラス」
第4位「SUV」
SUVは、あらゆる路面で高い走行性能を発揮してくれるモデルです。
悪路走破性の高いモデルとして開発されていましたが、現在では「都会派SUV」や「クロスオーバーモデル」など様々な形が造られています。
走破性の高さだけでなく、デザインのカッコ良さや使い勝手の良さも人気となっています。
そして、国内だけでなく世界的に人気が高まっているモデルでもあります。
特にコンパクトで実用性の高いモデルが人気です。
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:13.4%
人気の高いモデル
「トヨタ CH-R」
「1ヶ月の平均販売台数」
1,1353台
「価格と燃費」
価格:251万6400円~290万5200円
燃費:15.4km/ℓ~30.2km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:G-T(CVT)
車両販売価格:277万5600円
自動車取得税:6万9300円
自動車税:3万4500円
自動車重量税:3万6900円
自賠責保険料:4万40円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:302万6340円
その他のモデル
「ホンダ ヴェゼル」
「マツダ CX-5」
第3位「ミニバン」
ミニバンは、ボディタイプの中で最も車内が広く、すべてモデルに3列目シートを備えてあり居住性に優れています。
3列目のシートを畳むことで大容量の荷室になったり、モデルによってはすべてのシートを倒してフラットにすることで車中泊ができるなど実用性も高いです。
あとは、スライドドアを装着しているので乗り降りもしやすいです。
居住性や実用性に優れているので、特にファミリー層に人気の高いジャンルとなっています。
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:15.5%
人気の高いモデル
「トヨタ シエンタ」
「1ヶ月の平均販売台数」
10,297台
「価格と燃費」
価格:168万9709円~232万9855円
燃費:15.4km/ℓ~27.2km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:X(CVT)
車両販売価格:181万6363円
自動車取得税:3万6200円
自動車税:3万4500円
自動車重量税:1万6800円
自賠責保険料:4万40円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:201万3903円
その他のモデル
「日産 セレナ」
「トヨタ ヴォクシー」
第2位「ハッチバック」
車高が1550mm以下で居室と荷室がつながったタイプのことをハッチバックと言います。
(居室と荷室が完全に分かれている場合はセダンになります)
ハッチバックを「ミドルハッチバック」と「コンパクトカー」でジャンル分けする場合もあります。
現在、3ナンバーのハッチバックは海外向けに造られているモデルが多いです。
5ナンバーサイズのハッチバック(コンパクトカー)は、軽自動車以外のボディタイプでは最も小さくて、軽自動車に比べると動力性能が高いので人気があります。
車両重量が軽いので、ハイブリッド車だけでなくノーマルエンジンでも燃費の良いモデルが多いです。
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:23.8%
人気の高いモデル
「トヨタ プリウス」
「1ヶ月の平均販売台数」
15,882台
「価格と燃費」
価格:242万9018円~422万2800円
燃費:34.0km/ℓ~40.8km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:Aツーリングセレクション(CVT)
車両販売価格:292万6800円
自動車取得税:0円
自動車税:3万9500円
自動車重量税:0円
自賠責保険料:4万40円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:307万6340円
その他のモデル
「トヨタ アクア」
「日産 ノート」
第1位「軽自動車」
日本独自の規格を持つ「軽自動車(Kカー)」
現在は、国内新車販売台数の約3割が軽自動車となって国内で最も人気のあるジャンルとなっています。
人気の理由は・・・
・ボディがコンパクトサイズで運転しやすい
・価格や税金が割安で燃費も良くコストパフォーマンスに優れている
・子育て世代や女性に嬉しい装備が豊富
などがあります。
あとは、最近では軽自動車でも居住性や実用性が高かったり、安全装備も充実してきています。
新車販売台数の割合
新車販売台数全体の中の割合:32.0%
人気の高いモデル
「ホンダ Nボックス」
「1ヶ月の平均販売台数」
14,384台
「価格と燃費」
価格:119万8000円~193万9400円
燃費:20.8km/ℓ~25.6km/ℓ(JC08モード)
「人気グレードの新車購入例」
グレード:カスタムSSパッケージ(CVT)
車両販売価格:164万5000円
自動車取得税:2万1900円
自動車税:1万800円
自動車重量税:5600円
自賠責保険料:3万7780円
登録料/その他諸費用:7万円
合計:179万1080円
その他のモデル
「ダイハツ タント」
「スズキ ワゴンR」
さいごに
ボディタイプ(ジャンル)の人気は、時代によって大きく変化してきました。
時代によって、ユーザーが望むスタイルが変わっていったからです。
現在の車は、先進の安全技術や自動運転などのテクノロジーや実用性の高さによって、単なる「移動手段」では無くなってきています。
時代の変化と共に車の在り方が変わってくるのは楽しいことです。
今後、もっと様々なスタイルのモデルが出て、より安全で、より使いやすく、より楽しい車が増えてくれることに期待したいです。