外車メーカー人気ランキングとは?
現在、世界の自動車市場は9千万台です。
その中の約75%は「日本」「アメリカ」「ヨーロッパ」「韓国」で占めています。
そして世界の自動車市場は2020年頃には1億台を突破すると言われています。
成長を続ける自動車市場の中で日本での人気が高い外車(輸入車)メーカーをご紹介させていただきますので、あなたの外車選びの参考にしてみてください。
第1位「メルセデス・ベンツ」
日本では「ベンツ」と聞いて知らない人はいないくらい有名なメーカー「メルセデス・ベンツ」
メルセデス・ベンツは130年の歴史を持っています。
1985年に「カール・ベンツ」がガソリンエンジンを積んだ三輪自動車を作って、その翌年に四輪自動車を作った「ゴットリープ・ダイムラー」の二人が「ダイムラー・ベンツ」を創設しました。
日本では高級車というブランドイメージがあるベンツですが本国のドイツでは営業車や商用車、軍用車などあらゆる分野のクルマを作る総合自動車メーカーです。
ベンツは「成功の証」という位置づけで憧れの存在でしたが最近ではユーザーの高齢化からスポーティなモデルやデザイン性を重視したモデルなどラインナップの幅を広げてユーザーの若返りを図っています。
メルセデス・ベンツの人気モデル
「メルセデス・ベンツCクラス」
Cクラスは日本で販売されているメルセデス・ベンツの中で一番人気のあるモデルです。
ボディは軽量で高剛性に優れていて、運転のしやすさや先進的な安全装備が魅力なっています。
そして、あらゆる性能がとても高い水準にあるモデルです。
ベンツCクラスは「セダン」「ステーションワゴン」「クーペ」と3種類のモデルがあります。
第2位「BMW」
BMWは1917年に航空機メーカーとして創業しました。
丸くて4分割したエンブレムは、航空機メーカー時代の名残りで「プロペラ」を意味していています。
1922年に社名をBMW(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)に改名してバイクの製造を始めて、1929年から自動車の製造を始めています。
一時期は破綻寸前まで追い込まれましたが1962年に発売した「1500シリーズ」がヒットしたことで今の地位を確立しました。
現在では「MINI(旧ローバー)」や「ロールスロイス」までもを傘下におさめています。
BMWは先進技術の導入にとても積極的で「走りの良さ」を追求するメーカーです。
BMWの人気モデル
「BMW3シリーズセダン」
高い動力性能を持つプレミアムスポーツセダンの「BMW3シリーズセダン」
FRで50対50の理想的な前後重量配分となっていてスポーティな走行を楽しむことができます。
それと高い安全装備も備えてあります。
人間工学に基づいた設計のコクピットや高品質の素材を使用したシートなどドライバーにとって快適なドライブができる「走り」に重点をおいたモデルとなっています。
第3位「フォルクスワーゲン」
10社以上のブランドを傘下において世界トップクラスのシェアを誇る欧州最大メーカーの「フォルクスワーゲン」
ドイツ語で「VOLKS(フォルクス)」は「国民的(庶民的)」という意味を持ちます。
そして「WAGEN(ワーゲン)」は「自動車」を意味しています。
この二つの意味を合わせた名前が「フォルクスワーゲン」で「国民的(庶民的)な自動車」という意味を持つメーカー名になっています。
フォルクスワーゲンは「ビートル」の大ヒットによって経営が軌道に乗り、続いて「ゴルフ」で盤石な地位を築きました。
「トヨタ」やアメリカの「GM」と並ぶ世界でもトップクラスのメーカーとなりましたが「ディーゼル不正問題」によって人気が失速し、悲願だった世界トップの達成はなりませんでした。
それでもまだ日本では人気の高いメーカーとなっています。
フォルクスワーゲンの人気モデル
「フォルクスワーゲン ゴルフ」
日本で一番売れている輸入車がフォルクスワーゲンの「ゴルフ」です。
ゴルフが人気の理由は・・・
・最先端の安全装備を標準装備している
・運転がしやすく走行性能が高い
・価格や燃費の面でコストパフォーマンスが良い
・居住性と実用性に優れている
といった基本性能が全体的にバランス良く高いからです。
一度ゴルフのオーナーになるとずっとゴルフに乗り続ける人が多いです。
第4位「アウディ」
アウディはベンツ社で工場長をしていた「アウグスト・ホルヒ」が独立して作ったメーカーです。
1889年に「ホルヒ」という自動車製造工場を作ったのですが経営陣との対立が続いて自分の作った会社を追い出されてしまったアウグスト・ホルヒが1909年に新しく作った会社が「アウディ」です。
(裁判に負けてホルヒの名が使えなくなったのでドイツ語のホルヒ(耳を傾けて聞く)のラテン語であるアウディに改名しました)
1932年には中堅メーカーであった「DKW」「ホルヒ」「ヴァンダラー」と共に4社共同で「アウトウニオン」というメーカーを結成しています。
現在のエンブレムが4つの輪のつながり(フォーシルバーリングス)になっているのは当時の4社の団結を意味しているからです。
1985年には社名が再び「アウディ」となって今にいたります。
モータースポーツの世界で活躍していて「ル・マン24時間レース」を制覇しています。
アウディの人気モデル
「アウディA3 スポーツバック」
先進的なアルミハイブリッド構造のボディによる軽量化やエンジンの効率化によってスポーティな走行ができるアウディの看板モデルです。
内装も上質でスポーティな造りになっています。
5ドアハッチで後席のシートを倒せば荷室が広くなり実用性も高いです。
第5位「MINI」
以前はローバーでしたがローバーの経営破綻によってBMWの傘下に入り、現在は「MINI」というブランドの価値を築き上げることに成功しています。
ローバー時代の小型モデルとは違いますが2001年に新しいタイプの初代モデルが発表されてからも高い人気を集めています。
現在ではワゴンタイプやSUV、オープンタイプなど様々なモデルがラインナップされています。
MINIの人気モデル
「MINI ミニ」
BMWブランドから3代目となる個性的なスタイルが魅力の「ミニ」
動力性能や足回りが高い水準になっていて走る楽しさを感じることができるほど進化しています。
ただ、実用性はあまりないのでMINIという愛らしく個性的なキャラクターが好きな人向けのクルマとなっています。
内装はオシャレで質感が高いです。
第6位「ボルボ」
1927年にスェーデンのイエーテボリで乗用車とトラックの生産を始めた「ボルボ」
それから事業を拡大していって建設用の機械や船、飛行機までも手掛けるようになっていきました。
ボルボが会社の理念としていることは「安全性の向上」で、様々な安全装備を世界の先駆けとして開発してきたメーカーです。
1999年にはフォードに組み込まれ、そのフォードが中国のメーカー「吉利ホールディングス」に全株主の権利を売却したことで資本がフォードから吉利に移転しています。
ボルボの人気モデル
「ボルボV40」
ボルボV40はV50の後継モデルとして登場しました。
最新の安全装備を数多く採用しているボルボの中核モデルです。
先進的な安全性能はクラストップレベルの実力を誇っています。
(ドライバーの疲れを検知して警告してくれる機能まで付いています)
走行性能が高く、安全性に優れていて高い質感の内装を持つCセグメントのハッチバックモデルです。
第7位「ジープ」
ジープの歴史は軍用車として始まります。
第二次世界大戦中にドイツ軍の高い技術力に対抗するために作られたアメリカの軍用四輪駆動車がジープです。
当時の「ジープ」という名称は特定のメーカーや車種を指すものではなく軍用四輪駆動車の総称でした。
その後、クライスラーが商標登録を獲得します。
(その頃には軍用車ではなく乗用車をつくるようになっています)
60年代には「ワゴニア」の登場で人気が出ます。
70年代に入ると現在のように走破性を重視したフルタイム4WDを採用することで確固たる人気を獲得しています。
ジープの人気モデル
「ジープ ラングラー」
オフロードを走るためにつくられたモデル「ジープラングラー」
基本的な構造やコンセプトは軍用車の頃から大きくは変わっていなくて、本格的なオフロード走行をする人のためのモデルとなっています。
なのでオンロードでの乗り心地はあまり良くないです。
(最近ではジープレネゲードのようにオンロードを前提につくられているモデルもあります)
悪路で力を発揮するクルマなので雪道や砂利、泥などの道を走行する場合には満足できるモデルとなっています。
第8位「ポルシェ」
どんなモデルがあるかは知らなくてもメーカー名はほとんどの人が知っている高級スポーツカーメーカーの「ポルシェ」
ポルシェというメーカー名は、フォルクスワーゲン社のヒット作ビートルの設計者であり、ポルシェ社の創設者でもある「フェルディナント・ポルシェ」から付けられた名前です。
ポルシェ博士は、1948年にビートルをベースとしたリアエンジンのスポーツカー「356」を発売し、その後356を発展させたモデル「911」で世界的な人気を手に入れます。
「911」の発売以降は業績不振で伸び悩みが続きますが「911」を水冷化することで業績を回復させます。
現在は、フォルクスワーゲンに属する形で高級サルーンの「パナメーラ」やSUVの「マカン」「カイエン」などを発売しラインナップの幅を広げています。
ポルシェの人気モデル
「ポルシェ911」
1964年の登場から約半世紀近くスーパースポーツカーとして進化を続けてきた「ポルシェ911」
2015年に排気量を小さくしましたが、ただ排気量を落としたわけではなく実際にはパワーが向上しています。
(排気量を3.4ℓから3.0ℓにダウンサイジングしましたがパワーは20psアップしてトルクは60Nmアップしています)
現行の911モデルの「GT3 RS」は、加速してからたった3.3秒で100km/hまで到達して最高速度は310km/ℓという非常に優れた高性能モデルとなっています。
(価格も2530万円と高価格です)
第9位「プジョー」
プジョーは今ある自動車メーカーの中で一番古い歴史を持つメーカーです。
19世紀の初めに製鋼所として始まり、工具や自転車などの製造をしていました。
1989年からガソリンエンジンを搭載した四輪自動車の開発を始めて、1996年に「アルマン・プジョー」によって今の自動車製造を行うプジョーが設立されました。
その後、ライバルメーカーだった「シトロエン」を合併してフランスで自動車メーカーとしての確固たる地位を築きました。
現在は「PSAプジョー・シトロエン」というグループ会社となっています。
プジョーで人気のモデル
「プジョー208」
内外装ともにフランスらしくオシャレな雰囲気を漂わせる「プジョー208」
コンパクトサイズのボディですが居住性や実用性は平均水準以上です。
他にも加速が良く運転もしやすいです。
さらに車両価格もリーズナブルなのでファミリーカーとしても人気のモデルとなっています。
第10位「フィアット」
フィアットはイタリアを代表する自動車メーカーです。
今から100年以上前の1899年7月にトリノで設立し、小型車や中型車をメインに製造してきました。
「アルファロメオ」や「クライスラー」「フェラーリ」「マセラティ」「ランチア」といった有名自動車メーカーを子会社としていて、日本の「マツダ」とも業務提携しています。
そして、フィアットグループは車産業だけでなくITや金融、メディア業界など幅広い分野を手掛けています。
フィアットの人気モデル
「フィアット500」
今から半世紀も前に一世を風靡した「フィット500」
丸みを帯びた可愛らしいルックスが魅力となっています。
小型化や軽量化をして排気量を抑えたエンジンを搭載することで燃費性能が向上しています。
(総排気量は875ccほどで、燃費は向上していますが動力性能自体は高くないです)
運転がしやすく都会的なスタイルをしていて市街地での運転を主体としているモデルです。
さいごに
日本自動車輸入組合(JAIA)の発表によれば、輸入車の販売台数が7ヶ月連続でプラスに推移しています。
以前に比べれば輸入車は購入しやすくなってきはいますが、実際にはまだまだハードルが高いです。
(同じクラスの国産車と比べると車両価格は高いです)
ただ、外車には国産車とはまた違った良さというものがあります。
そして、何よりも所有することの満足感を感じることができます。
ひと昔前に比べると最近の外車は「手の届かない高級車」ではなく、身近な存在となってきています。
(手ごろな価格のモデルが増えてきています)
外車は割高な分、「超低金利ローン」などのキャンペーンが頻繁に行われているので、そういったキャンペーンを利用してみるのもいいと思います。