国産SUVのファミリカーについて
SUVは、基本的に悪路を走行するために作られている車でしたが、最近では悪路の走破性だけでなく「室内の広さ」や「荷室の使いやすさ」など日常的にファミリーで使いやすいモデルが増えてきています。
本格的なオフロード性能は必要なく、レジャーや趣味に使える程度の悪路走破性と、舗装されたオンロードでも乗り心地、居住性、実用性、安全性に優れているモデルがファミリーカーとして人気となっています。
これから、ファミリカーとして人気の高いおすすめSUVモデルをご紹介させていただきますので、あなたのお車選びの参考にしてみてください。
第6位「トヨタ ハリアー」
豪華で高級感の感じられるインテリアと乗り心地の良さが魅力のハリアー
(2017年6月マイナーチェンジ)
価格と燃費
価格:2,949,480~4,984,200円
燃費:12.8~21.4km/ℓ(JC08モード)
プロフィール
舗装されたオンロードでの走行をメインとして作られたミドルサイズの都会派SUVモデルです。
悪路走破性は高くないですが、高級セダン並みの乗り心地の良さを持っています。
そして、エンジンはノーマル(ガソリン)エンジン、ガソリンターボ、ハイブリッドがラインナップされていて、グレードのバリエーションが豊富なので選べる幅がかなり広いです。
それと、国産向けに作られているのでボディサイズも大きすぎず乗りやすいです。
(ただ、同クラスのモデルと比べると視界はあまり良くないです)
SUVとしては、燃費性能も比較的良く、居住性や実用性、安全性も高いです。
高級感のあるモデルですが価格は国産のミドルサイズSUVの中では割高となっています。
居住性
上質で高級感を感じることができる内装のデザインになっています。
そして、室内は大人4名が乗車しても、ゆったりとできるスペースが確保されていて快適です。
運転席には、スライド機能、リクライニング機能、シートの上げ下げなどの調節が電動で行えて、2名分のシートやステアリングポジションを記憶するこもできます。
それと、後席のシートは左右独立型のリクライニング機能が搭載されています。
あとは、人間工学に基づいて、シートヒーターの冷暖房の位置を配置している「快適温熱シート」を採用しています。
(負担のかかりやすい肩や腰、寒い日に冷えやすい脚などを温めてくれます)
その他にも、ガラスには紫外線を99%カットしたり、遮音性の高いものが採用されています。
エアコンは、運転席と助手席それぞれに温度設定が可能で花粉除去機能が付いたクリーンエアフィルターが装備されています。
(運転席側のエアコンからは肌や髪に優しい「ナノイー」が放出されます)
それと、オプションですが家庭用と同じAC100Vのコンセントが設定されています。
実用性
荷室はタイヤハウスの出っ張りが抑えられているので広く使えるようになっています。
そして、荷室のドアには電動で開閉するパワーバックドアが設定されています。
(運転席や荷室に開閉できるスイッチがあります)
それと、電動バックドアには、一時停止機能や閉まりきるのを待たずにロックできる予約ロック機能、挟み込み防止機能も搭載されています。
あとは、シートアレンジが多彩なので様々な用途に使うことができます。
安全装備と運転支援システム
先進の安全装備「トヨタセーフティセンス」を搭載しています。
歩行者対応の自動ブレーキや、前後の誤発進抑制機能、車線逸脱機能などが搭載されています。
あとは、先行車追従機能のレーダークルーズコントロールが装備されています。
他には、ガラスの表面についた雨(水滴の量)をセンサーが自動で検知して、最適な間隔でワイパーを作動させてくれる機能も付いています。
第5位「ホンダ ヴェゼル」
コンパクトサイズのSUVですが、後席や荷室が広く安全装備も充実しているヴェゼル
(2019年1月グレード追加)
価格と燃費
価格:2,075,000~2,926,000円
燃費:17.6~27.0km/ℓ(JC08モード)
プロフィール
コンパクトサイズの国産SUVの中で唯一、後席や荷室が広くファミリカーに適しているモデルです。
(コンパクトサイズのSUVですが、燃料タンクを前席の下に搭載することで後席や荷室を広くしています)
そして、日本の道路に適しているボディサイズなので運転がしやすいのと、走行性能も高いです。
あとは、SUVの中では価格が割安で燃費性能にも優れています。
居住性や実用性、安全性の性能も水準以上なので幅広いユーザーから高い支持を得ているモデルとなっています。
居住性
コンパクトサイズのSUVですが室内が広く静粛性に優れています。
後席はコンパクトサイズのSUVの中で最も広いです。
そして、後席のシートは左右独立型でリクライニング機能が搭載されています。
それと、後席のアームレストを全車に標準装備しています。
あとは、オプションですが・・・
・シートの位置や角度を電動で調節できるパワーシート(記憶できるメモリー機能付き)
・防水シートカバー(税抜き1枚9千円)
・肌や髪に優しいナノイーを放出してくれてLED照明にもなる「うるケア・ヴェールライト」
・ペットが外に出てしまわないようにするためにシートに取り付けられるリードや、ペット用シート
・・・といったものが設定されています。
実用性
荷室の開口部を低く設定してあるので、大きかったり重たい荷物の出し入れがしやすいです。
そして、シートアレンジが多彩なので使い勝手が良いです。
後席を倒せばフラットで広い荷室になり、荷室の床が低くいので高さがある物も積みやすくなっています。
安全装備と運転支援システム
先進の安全装備「ホンダセンシング」を搭載しています。
歩行者を検知してくれる自動ブレーキと、ステアリング操作で衝突を回避してくれる「歩行者事故低減ステアリング」が搭載されています。
(ステアリング操作の制御を自動で行って、歩行者を回避する機能は珍しいです)
あとは、誤発進抑制機能や車線維持システム(LKAS)などが全車に標準装備されています。
それと、オプションですが駐車場で人や障害物を検知して警告してくれる「パーキングセンサー」や左右の見通しが悪い場所で視界をサポートしてくれる「フロントカメラシステム」などが設定されています。
その他に、衝突時にチャイルドシートが前方へ移動してしまうことを抑制するための固定金具を後席の左右に設置してあります。
第4位「スバル フォレスター」
オンロードとオフロード両方で高い走破性を持ち運転支援システムが優れているフォレスター
(2018年6月フルモデルチェンジ)
価格と燃費
価格:2,808,000~3,099,600円
燃費:14.6~18.6km/ℓ(JC08モード)
プロフィール
フォレスターは、オンロードとオフロードの両方で高い走行性能を持つミドルサイズのSUVモデルです。
グレードは4種類に分かれていて・・・
・スタンダードモデルの「ツーリング」
・上級装備を搭載した「プレミアム」
・オールシーズンタイヤを履いた「X-BREAK」
・ハイブリッドの「アドバンス」
・・・がラインナップされています。
最低地上高が2200mmもあるのと、悪路走破性を高めてくれる「X-MODO」を搭載しているので雪道のように滑りやすい路面や深雪、泥のぬかるみのように埋まりやすい路面でも優れた走破性を発揮してくれます。
それと、スバル独自のAWDシステムによって安定した走行もできます。
あとは、視界が良いので運転しやすいです。
そして、安全装備やドライバーの運転を支援してくれる装備も充実しています。
居住性
室内の静粛性が高く、後席の足元が広いです。
そして、前席と後席の左右にシートヒーターが設置されています。
それと、ドライバーが車に乗り込むと車載カメラが認識して、設定してあったシートポジションやミラーの位置などを自動で調整してくれます。
(5人まで登録できるので、運転する人が変わる時に毎回シートやミラーを調整しなくて済みます)
後席にはリクライニング機能が搭載されていて広さにも余裕があります。
あとは、後席の中央部分が前に倒せるようになっていて、ドリンクホルダー付きのアームレストになります。
その他にも、前後席にスマホの充電ができるUSBソケットが装備されています。
実用性
荷室の開口部が広いので荷物の出し入れがしやすいです。
そして、荷室側から簡単にレバー操作でシートを倒すことができるので使い勝手が良いです。
(荷室にはキズが付きにくく、汚れを落としやすい素材が使われています)
それと、オプションですが荷室のドアに電動のテールゲートが設定されています。
(電動テールゲートのドアにロックスイッチが付いていて、スイッチを押して閉めるとすべてのドアがロックされます)
安全装備と運転支援システム
先進の安全装備「アイサイトセイフティプラス」を装備しています。
歩行者を検知する自動ブレーキや前後の誤発進抑制機能、車線を維持する機能などが搭載されています。
あとは、高速道路でステアリング、アクセル、ブレーキなどの操作を自動で行ってくれる「アイサイト・ツーリングアシスト」を装備しています。
(0から120km/hまで対応しています)
その他に「ドライバーモニタリングシステム」が搭載されていて、運転中の居眠りやわき見運転を検知して警告してくれます。
第3位「マツダ CX-5」
快適な乗車と使勝手の良さと上質なデザインが魅力のCX-5
(2018年10月一部改良)
価格と燃費
価格:2,570,400~3,882,600円
燃費:12.2~19.4km/ℓ(JC08モード)
プロフィール
CX-5は、ディーゼルターボ、ガソリンターボ、ノーマルガソリンエンジンをラインナップしているミドルサイズSUVです。
(ハイブリッドが多い国産SUVの中では数少ないミドルサイズのディーゼルターボモデルをラインナップしています)
2200ccのディーゼルターボは、4500ccのノーマルエンジン並みの駆動力を持っていて、ガソリンターボの駆動力も高いです。
(ディーゼルは、静粛性に優れていて軽油なので燃料代を抑えることもできます)
そして、コーナーリングアシスト制御機能「GVC(Gベクタリングコントロールプラス)」によって、快適で優れたハンドリング性能を持っています。
あとは、先進の安全装備や運転支援システムを搭載していて、居住性や実用性も高いです。
居住性
人間工学に基づいて作られたシートを採用しているので長時間の運転でも疲れにくくなっています。
それと、後席にはリクライニング機能が付いていて、足元は前席の下に入るので余裕があります。
そして、シートの座面も長めに設定されているので、ゆったりと座ることができます。
あとは、後席の中央にあるアームレストを倒すとドリンクホルダーや小物入れ、USB端子などが備えられていて便利です。
他には、ステアリングヒーターが設定されていたり、エアコンには花粉を除去する機能が搭載されていて快適性を高めています。
実用性
荷室はゴルフバックが4つ入る広さになっています。
それと、荷室側から簡単にシートを倒すことができるので大きい荷物が積みやすいです。
あとは、荷室のドアの開閉に連動して、トリノカバーも開閉するようになっているので巻き取る必要がないです。
他にも、荷室のドアにパワーリフトーゲートを搭載しているモデルは、車庫の高さなどに合わせて全開する位置を設定することができます。
(パワーリフトゲートは、運転席のスイッチや車のキーで開閉可能となっています)
安全装備と運転支援システム
マツダの先進安全装備「マツダプロアクティブセーフティ」を搭載しています。
自動ブレーキは、夜間の歩行者にも対応しています。
(夜間の歩行者まで対応している自動ブレーキは珍しいです)
あとは、前後の誤発進抑制機能やステアリング操作をアシストするレーンキープアシストなどを採用しています。
それと、「車速感応式オートドアロック」を採用していて、速度が20km/hを超えるとドアが自動的にロックされるシステムを搭載しています。
(走行中に子供があやまってドアを開けてしまう危険を防ぎます)
他には、ヘッドアップディスプレイを設定してあるので、視線の移動を減らすことができます。
それと、マツダコネクトを搭載していて、スマホと連動したり、衛星システムと連動することで最新の情報を得たり、燃費やメンテナンスの情報を知ることもできます。
(スマホのアプリを車で利用することができます)
駐車の時には、360°ビューモニターで周囲のすべてを見渡すことができます。
第2位「マツダ CX-8」
3列シートを備えたマツダの最上級SUVモデルCX-8
(2018年10月一部改良)
価格と燃費
価格:2,894,400~4,460,400円
燃費:11.6~15.8km/ℓ(WLTCモード)
プロフィール
CX-8は、全車に3列シートを備えたLサイズボディでマツダの最上級SUVモデルです。
3列シートを備えたSUVモデルの中で、3列目の乗り心地が最も良いモデルでもあります。
(ただ、小柄な体形や子供でないと3列目は少し狭く感じます)
全幅は、CX-5と同じなのですが、全長を長くすることで室内を広くしています。
あとは、後席のドアの開閉を80℃と広くしてあり、2列目シートにはロングスライド機能が採用されているので乗降性も悪くないです。
それと、ホイールベースがCX-5より長いので、より安定した走行ができます。
CX-5と同様に優れた性能を持っていて、居住性や実用性はさらに高いものになっていますが価格は約100万円ほど高いです。
そして、重量が重たいので燃費性能もあまり良くないです。
「居住性」
全車3列シートですが、2列目のシートはキャプテンシートとベンチシートが同額で設定されていて、6人乗りと7人乗りになっています。
2列目は、それほど広いわけではないのですが前席の下に足が入るので足元に余裕があります。
それと、暑い季節には前席の両側にシートと体の間にこもってしまう熱を吸い出すシートベンチレーション機能が搭載されています。
(「L Package」のグレードに設定されています)
あとは、寒い季節の対策として運転席と助手席にシートヒーターが搭載されています。
他には、ドライビングポジションを記憶しておく機能が搭載されているので、ドライバーごとに調節する必要がないです。
それと、3列目シート周辺の遮音性を高めてあるので、1列目と3列目でも会話がしやすくなっています。
「実用性」
3列シートの状態でも荷室はゴルフバックが2つほど置ける状態で、シートを倒せばフラットで広大な荷室になります。
(シートアレンジは荷室側から簡単にできて、2列目シートも倒せば大人が横になれるほどの広さになります)
後席のドアの開口部が広いので荷物が積みやすかったり、チャイルドシートの操作も楽に行うことができます。
あとは、荷室の下には深さ307mmで容量が65ℓのサブトランクが装備されています。
「安全装備と運転支援システム」
マツダの先進安全装備「マツダプロアクティブセーフティ」を搭載しています。
車両だけでなく昼夜の歩行者にも対応した自動ブレーキシステムを装備しています。
(車両も歩行者も時速80km/hまで対応しています)
あとは、カメラが前後左右に設置されているので360°周りを安全確認できたり、車両を真上から見下ろすようなトップビュー機能も設定されています。
あとは、ヘッドアップディスプレイやスマホと連動できるマツダコネクトを搭載していて、運転中でも情報を得られやすいようになっています。
他には、オートホールド機能が搭載されていて、停止状態でブレーキを離しても停止状態を維持してくれて、アクセルを踏むとブレーキ操作を解除してくれるシステムを搭載しています。
(ずっとブレーキを踏み続けて停止するドライバーの負担を軽減してくれます)
発車後に、時速が20km/hを超えた場合にドアが自動ロックする機能が搭載されているので子供がドアを間違って開けてしまう危険性を防いでくれます。
第1位「日産 エクストレイル」
高い走行性能を持ち実用性や運転支援システムも優れているエクストレイル
(2019年1月一部改良)
価格と燃費
価格:2,197,800~3,277,800円
燃費:15.6~20.8km/ℓ(JC08モード)
プロフィール
エクストレイルは、ミドルサイズのSUVモデルです。
燃費や加速性能に優れているハイブリッドモデルや3列シートを備えた7人乗りのガソリン車などがラインナップされてます。
(3列シートはガソリン車のみの設定となっています)
本格的なオフロード性能を備えているわけではないですが、SUVの中でも高い悪路走破性を持っています。
(「インテリジェンス4×4」は、駆動力を電子制御することによって、あらゆる路面で安定した走行ができるようになっています)
そして、オフロードだけでなく舗装されたオンロードでの走行性能も高いです。
それと、先進の安全装備や運転システムを備えてあり、居住性や実用性も高い万能車でもあります。
居住性
後席が広いので快適な乗車ができます。
3列シートと一部の2列シートのモデルの2列目シートには、スライドやリクライニング機能が搭載されています。
(スライドとリクライニング機能が搭載されているモデルは、長い物を中央に積んでも4名乗車できるようになっています)
それと、「AUTECH」のグレードには、前席と後席の左右にシートヒーターが搭載されています。
実用性
荷室の開口部が広く、シートアレンジが多彩なので使い勝手が良いです。
それと、アウトドアレジャーでの使勝手を良くするためにシートや荷室に防水加工を施してあるので遊んだ後に汚れた物がすぐ積めたり、掃除もしやすいです。
(防水加工のシートは5人乗りのガソリン車のみとなっています)
ハイブリッドや3列シートを備えたモデルの荷室にはアンダーボックスが付いています。
安全装備と運転支援システム
安全装備は「ニッサン インテリジェント モビリティ」を搭載していて、車両や歩行者を検知してくれる自動ブレーキを採用しています。
あとは、標識を認識する機能や、前後の誤発進抑制機能、車線を維持する機能なども装備されています。
(踏み間違い防止アシストは、障害物だけでなく歩行者も検知してくれます)
それと、先進の運転支援システム「プロパイロット」も搭載されています。
プロパイロットには、高速道路でステアリングやアクセル、ブレーキ操作を自動で行ってくれる自動追従機能が搭載されています。
他にも、ステアリング操作を自動で行って、駐車してくれる機能も設定してあります。
さいごに
以前のSUVモデルは走行性能(走破性)の高さを重視したモデルが多かったですが、現在は「ユーザーの使い勝手の良さ」を重視したモデルが増えてきています。
ストレスを感じさせない運転や、荷室の使いやすさ、快適な居住性などを追及しているモデルが多くなっています。
そして、同じような装備に見えてもモデルによって少しづつ違っていたりするので、ご自身やご家族のライフスタイルに合ったモデルを探してみてください。