コンパクトSUVを比較!おすすめグレードや性能とは?

コンパクトSUVの人気について

現在、国内だけでなく世界的にSUVの人気が高まっています。

そして、SUVの中でもサイズの小さい「コンパクトSUV」が大人気になっています。

基本的に車は大きければ大きいほど運転がしづらいく、維持費が高くなります。

でも、コンパクトなサイズだと道路の狭い日本でも運転しやすく、コスト(燃料代や税金など)を抑えることができます。

あとは、最低地上高が高いので悪路や雪道でも運転に不安を感じることがなく、アイポイントも高いので見晴らしが良いです。

他にも、スタイル(外観のデザイン)のカッコ良さも人気の理由となっています。

これから、国内で販売されているコンパクトSUVの性能やおすすめグレードなどについてご紹介させていただきますので、比較をしながらお車選びの参考にしてみてください。

目次

車名をクリックすると、その車の情報が見れます。

トヨタ CH-R

価格:251万6400~290万5200円

燃費:15.4~30.2km/ℓ

おすすめグレード:G-T

ホンダ ヴェゼル

価格:207万5000~292万6000円

燃費:19.6~27.0km/ℓ

おすすめグレード:ハイブリッドZ

マツダ CX-3

価格:210万6000~303万4000円

燃費:16.6~23.0km/ℓ

おすすめグレード:XDプロアクティブ

三菱 エクリプスクロス

価格:253万2600~309万5280円

燃費:14.0~15.0km/ℓ

おすすめグレード:G Plus Package

日産 ジューク

価格:197万5320~346万8960円

燃費:12.6~18.0km/ℓ

おすすめグレード:15RXセレクション

トヨタ CH-R

スポーティなデザインと高い走行性能が魅力の「CH-R」

「CH-R」は、コンパクトSUVだけでなく、すべてのSUVモデルの中で最も人気が高い(販売台数が多い)モデルです。

人気の理由はスタイリングのカッコ良さや、安全性能の高さ、燃費の良さ、オンロード(舗装路)での走行性能の高さになります。

ただ、デメリットとしては後席が狭い事と、後方の視界が悪いです。

エクステリア

プリウスと同じプラットフォーム「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用しています。

先進的なデザインで、クーペタイプのスタイルとなっています。

リヤスポイラーの形もスポーティなデザインになっていてカッコいいです。

後席のドアノブの位置も斬新です。

ヘッドライトの形も独特で、順番に(流れるように)光る「シーケンシャルライト」を採用しています。

ライトは標準でハロゲン仕様ですが、オプションでフルLEDにすることができます。

(オプション価格は約15万円になります)

テールランプもせり上がった独特のデザインとなっています。

居住性や積載性よりデザイン性を優先した作りになっていて、今までに無い大胆なデザインとなっています。

インテリア

インテリアのデザインもエクステリアと同様に独特で上質なものとなっています。

視認性と操作性を高めるためにダッシュボードはドライバー側に張り出した形にしてあります。

内装は、前席を優先した作りになっているので、後席の居住性は他のライバルモデルと比べると少し狭く感じてしまいます。

ナビは、純正の7インチモニターと9インチモニターをオプションで選ぶことができます。

あとは、安全運転支援システムの作動状況をメーターの中のディスプレイで確認することもできます。

走行性能

低重心で、足回りに大型のスタビライザーを装着してあるので安定した走りができます。

あとは、加速がなめらかでハンドリング性能も高いです。

ただ、最低地上高が「155mm」と一般乗用車並の高さしかないので、SUVですが4WDを選んだとしてもオフロード性は高くないです。

CH-Rはオンロードを主体とした都会派SUVで、他のコンパクトSUVと比べて乗り心地が良く、走行安定性に優れています。

安全性能

CH-Rの安全装備は、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した「Toyota Safety Sense P」を採用しています。

トヨタ車には「Toyota Safety Sense C」という安全装備もありますが「P」と「C」の大きな違いは「歩行者を検知してくれる」ということです。

他にも車線逸脱警報は「C」の場合、警報で知らせてくれるだけですが、「P」にはステアリング制御機能も搭載されています。

あとは、「P」だけに付いている機能として「レーダークルーズコントール」が装備されています。

CH-Rの主な安全装備は・・・

・「プリクラッシュセーフティシステム」

衝突の回避や軽減をしてくれるシステムです。

対先行車:約10~80km/h

対歩行者:約10km/h以上

・「レーンディパーチャーアラート」

車線逸脱を回避する機能です。

・「オートマチックハイビーム」

ライトのハイとローを自動で切り替えてくれます。

・「レーダークルーズコントール」

先行車に車間距離を保ちながら追従してくれます。

・「ブラインドスポットモニター(BSM)」

車線変更時の後方確認をサポートしてくれます。

・「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」

駐車場からバックする時に左右後方から近づいてくる車を検知して知らせてくれます。

ホンダ ヴェゼル

実用性や居住性、安全性などあらゆる性能が優れている万能車でファミリーカーとしても人気の高い「ヴェゼル」

フィットをベースとしたクロスオーバーモデルです。

センタータンクレイアウト(燃料タンクを前席の下に配置)にすることで後席や荷室を広くしてあるのでコンパクトSUVの中では居住性や実用性が高いです。

それとガソリン車は、SUVの中では低価格、低燃費なのでコストパフォーマンスに優れています。

(ハイブリッドの燃費性能はあまり高くなく、価格も割高ですが動力性能は優れています)

安全面でも先進の安全装備「ホンダセンシング」を全車に標準装備しています。

エクステリア

ヴェゼルのエクステリアはSUVとクーペが融合した形になっています。

(コンパクトSUVの多くはクーペスタイルとのクロスオーバーモデルとなっています)

ライバルモデルのCH-Rと大きく違うのは、CH-Rは実用性や居住性よりもデザイン性を優先しているモデルですが、反対にヴェゼルはデザイン性よりも実用性や居住性にこだわったスタイルになっています。

CH-Rと比べるとデザイン的に大人しめに感じますが、空力性能を考慮したカッコいいスタイルになっています。

あとは、低床設計なので乗り降りがしやすいのと、荷室床面地上高と荷室開口位置が他のSUVと比べて低めに設定されているので荷物の積み降ろしがしやすいです。

インテリア

ヴェゼルの大きな魅力はコンパクトサイズのSUVですが、ボディサイズの割に車内が広いことです。

ベースモデルのフィットと同じようにセンターレイアウトを採用したことにより、後席や荷室が広くなっています。

(4名乗車なら余裕をもって乗車することができます)

それと、シートの座り心地も快適です。

あとは、後席の座面は「チップアップ方式」となっていて、座面を跳ね上げることで後席にも荷物が積めるようになります。

荷室の広さは同クラス最大級となっています。

走行性能

ヴェゼルは低重心でオンロードとオフロードの両方で安定した走りができるモデルです。

(本格的なオフロード車ではないですが、デコボコ道や雪道でも問題なく走ることができます)

三菱のエクリプスクロスやスバルXVと比べると悪路走破性は少し見劣りしますが、コンパクトSUVの中ではオフロード性能が高い方です。

それと、ヴェゼルは、スポーティな走りをするタイプではないですが、ハンドリング性能が良く、1500ccエンジンの割には動力性能が高いです。

(マイナーチェンジ後は走りの質がさらに向上しています)

あとは、アイポイントが高く運転しやすいです。

安全性能

ヴェゼルはマイナーチェンジで、全グレードに先進の安全装備「ホンダセンシング」を標準装備しています。

ホンダセンシングの主な機能は・・・

・「衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)」

・「誤発進抑制機能」

・「歩行者事故低減ステアリング」

・「路外逸脱抑制機能」

・「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」

・「車線維持支援システム(LKAS)」

・「先行車発進お知らせ機能」

・「標識認識機能」

・・・となっています。

他にも、サイド&カーテンエアバッグも標準装備しているので安全性はかなり高いです。

マツダ CX-3

クリーンディーゼルターボを搭載し走行性能と燃費性能に優れている「CX-3」

デミオをベースとしたマツダのコンパクトSUVです。

そして、コンパクトSUVの中で唯一ディーゼルターボを搭載したモデルです。

(発売当初は、ディーゼルターボのみでしたが現在はガソリン車もラインナップされて選ぶ幅が広がっています)

それと、上質な内外装のデザインも大きな魅力となっています。

ただ、前席を優先した作りになっているので居住性や実用性は、あまり高くないです。

エクステリア

エクステリアは、スタイリッシュで洗練されたデザインになっています。

そして、SUVですが全高が低めに設定されているので立体駐車場を利用することができます。

カタログや雑誌などの画像で見るよりも実際に見るとデザイン性の良さを感じることができます。

(画像では分からなかったのですが、実物を見ると素直にカッコいいと思えるデザインです)

インテリア

インテリアは、とても上質で高級感を感じられる作りになっています。

(コンパクトSUVの中ではトップクラスの上質さです)

前席のシートは、背もたれが大きく快適な乗車ができます。

ただ、前席は快適ですが後席は足元の空間が狭く、視界もあまり良くないので閉塞感を感じます。

あとは、「ヘッドアップディスプレイ」や「マツダコネクト」など先進の装備も搭載されています。

走行性能

CX-3はスタイル的にオンロード主体の都会派SUVに見られがちですが、実際にはオンロードだけでなく悪路や滑りやすい雪道などでも高い走行性能を発揮してくれるモデルとなっています。

そして、低重心で、シャシー(足回り関連)の基本性能が高く、わずかなアクセル操作やハンドリング操作に対しても正確に反応してくれます。

コーナリング特性を高めるスタビライザーや、ダンパー(ショックアブソーバー)などを見直すことで(改良を加えることで)優れたハンドリング性能を実現しています。

(マツダの車は、ほぼ1年おきに改良されています)

それと、高速道路での直進安定性にも優れています。

ディーゼル車は、低回転、大トルクで街中でも高速道路でも走りやすくなっています。

(ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べて、低回転で最大トルクが得られる特性があります)

※トルクは車のタイヤを回す力のことです。

あとは、ロングドライブにも適している車です。

安全性能

CX-3の安全装備は先進の安全技術「i-ACTIVSENSE」で全車に標準装備しています。

主な機能は・・・

・「アドバンストSCBS」

先行車や歩行者を検知してブレーキを自動制御してくれます。

車両:約4~80km/h

歩行者:約10~80km/h

・「AT誤発進抑制制御(前進・後退)」

・「ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)」

約15km/h以上で走行中に側方や後方から近づく車を検知して知らせてくれます。

(車線変更時に危険な場合は警告してくれます)

・「リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)」

駐車場からバックする時に近づいてくる車がいる場合は知らせてくれます。

・「交通標識認識システム(TSR)」

速度制限や進入禁止、一時停止などの標識を認識してディスプレイに表示してくれます。

・「ドライバー・アテンション・アラート(DAA)」

ドライバーの通常の運転情報を学習(記憶)して、異常を感じれば警告をしてくれます。

・「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」

・「車線逸脱警報システム(LDWS)」

・「ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)」

・・・など多数の先進システムが搭載されています。

三菱 エクリプスクロス

エクリプスクロスは、アウトランダーをベースに改良を加えたモデルです。

オンロードとオフロード両方での高い走行性能を持っていて、居住性や実用性も高いです。

動力性能や燃費性能が高く、安全性能にも優れていて全体的にバランスの良い万能車となっています。

価格は上級グレードで300万円以上になりますが、性能や装備を考えるとコストパフォーマンスは高いです。

(コンパクトSUVの中では価格が高い方ですが、性能や装備は価格以上のものとなっています)

エクステリア

エクリプスクロスのデザインはクーペスタイルのクロスオーバーモデルです。

ただ、他のクーペスタイルモデルと違うのは、後席の居住性を犠牲にしていないことです。

(クーペスタイルですが後席の頭上と足元に余裕があります)

フロントマスクは「ダイナミックシールド」と呼ばれる左右のフェンダー(タイヤの上のボディ部分)からフロント(ボディの前)を包み込むようなデザインを採用しています。

(三菱の多くのモデルはダイナミックシールドを採用しています)

シャープな形のLEDヘッドライトは、グレード「G」以上に標準装備されています。

あとは、リヤウインドウを上下二分割の斬新なスタイルにしています。

最低地上高は175mmなのでSUV全体ではそれほど高くないですが、コンパクトSUVの中では高い方で悪路でも走りやすくなっています。

インテリア

内装はシンプルですが質感は高いです。

前席はホールド性に優れたシートを採用して、座り心地も良いです。

後席も頭上や足元に余裕があって、大人4名でも余裕を持って座れます。

それと、後席はスライド機能が付いていて前後に200mmスライドさせることができます。

あとは、電動パノラマサンルーフを採用していて、前側を開閉することができます。

(電動パノラマサンルーフはUVカットガラスになっています)

その他にも、スマートフォンと連携できるディスプレイやヘッドアップディスプレイを搭載しています。

荷室は40:60の分割可倒式で、荷室の床下にも収納スペースがあり使い勝手が良いです。

走行性能

エクリプスクロスのパワートレーンは、1500cc直4ターボとなっています。

(2500ccのノーマルエンジン並のパワーがあります)

そして、4WDシステム「S-AWC」を搭載しています。

S-AWCは、「SUPER ALL WHEEL」の略で、全輪を電子制御する機能です。

3つのドライブモードが設定されていて・・・

通常モードの「AUTO」

雪道に適した「SNOW」

走破性を高める「GRAVEL」

・・・から選ぶことができます。

(駆動配分を制御することで、あらゆる路面で安定した走行や高いハンドリング性能を発揮してくれます)

運転のしやすいモデルですが、乗り心地は少し硬くなっています。

安全装備

エクリプスクロスの安全装備は、グレードによって搭載されている機能に違いがあります。

主な機能としては・・・

・「衝突被害軽減ブレーキ」

・「車線逸脱警報システム」

・「レーダークルーズコントール」

・「オートマチックハイビーム」

・「誤発進抑制機能」

・「後側方車両検知警報システム」

斜め後方のから近づいてくる車両を検知して知らせてくれます。

・「後退時車両検知警報システム」

駐車場でバックする時に車両を検知すると警報で知らせてくれます。

※上級グレードの「G Plus Package」のみすべての機能が搭載されています。

日産 ジューク

個性的でオシャレなデザインが魅力の「ジューク」

舗装されたオンロードで走ることを目的とした都会派SUVです。

SUVとコンパクトカーが融合したクロスオーバーモデルで、全長が短めに設定されているので運転はしやすいです

ただ、スポーティなデザイン性を重視しているので後席や荷室が狭く、後方の視界もあまり良くないです。

エクステリア

コンパクトSUVはデザイン性を重視しているモデルが多いですが、その中でも特にジュークのデザインは個性的なものになっています。

15RX以外に設定されている「パーソナライゼーション」では、ドアミラーなどの色を変えることができます。

他にも、ルーフやボンネットの部分を別の色にできる「ドレスアップ」も設定されていて、自分好みで個性的なスタイルにすることができます。

あとは、オプションですがホイールの色を黒にすることもできます。

インテリア

内装のデザインも外観同様に個性的でオシャレな作りになっています。

「パーソナライゼーション」の場合だと、センターコンソールやドアトリム(ドアの内張)などの色も選ぶことができます。

そして、FF(前輪駆動)の荷室には、ラゲッジアンダーボックスが装備されていて、取り外して運べるので便利です。

ただ、デザイン性に優れていますが、ライバル車と比べると後席や荷室が狭いので居住性や実用性はあまり高くないです。

走行性能

パワーユニットは、「1500ccの自然吸気」と「1600ccのターボ」がラインナップされています。

1500ccでも不満を感じない走りをさせてくれますが、1600ccターボはパワーがあってハンドリング性能も良いので走りを楽しむことができます。

さらに専用のサスペンションや電動パワステ、エアロパーツなどを備えた「ニスモRS」も設定されています。

(ニスモRSはSUVの中で高い走行性能を持つモデルです)

安全装備

ジュークの安全装備は、歩行者も検知してくれる自動ブレーキや、車線逸脱機能を搭載しています。

あとは、オプションで空から見下ろすような視点で見ることができる「アラウンドビューモニター」や、サイド&カーテンエアバッグがあります。

歩行者も検知できる自動ブレーキを搭載していますが、コンパクトSUVは安全装備が充実しているモデルが多いので、ライバル車と比べてしまうと見劣りしてしまう部分があります。

さいごに

コンパクトSUVは大きく分けると2種類に分かれています。

それは、「トヨタ CH-R」や「マツダ CX-3」「日産 ジューク」のようにデザイン性が高く前席を優先して作られているモデルと、「ホンダ ヴェゼル」や「スバル XV」のように居住性や実用性を重要視しているモデルです。

どちらが良いということではないのですが、もし後席や荷室が広く、SUVとしての使い勝手の良さを求めている場合は「CH-R」や「CX-3」は割高に感じてしまうと思います。

でも、優れた走行性能やスタイリングのカッコ良さに惹かれた場合は満足できると思います。

コンパクトSUVには様々なタイプがあるので、ご自身のライフスタイルや好きな性能や装備に合わせてお選びください。

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